
教えてくれた人
澤木一貴(さわき・かずたか)/1971年、静岡県生まれ。SAWAKI GYM代表。全国でトレーニングセミナーを展開。日本大学卒業。整形外科で経験を積み、専門学校講師や協会理事として多くのパーソナルトレーナーを育成。一般のクライアントはもちろん、プロレスなどの格闘技選手から、小学生や高齢者まで幅広い指導経験を誇る。書籍『長寿の体幹トレーニング4週間で姿勢がよくなる!スタスタ歩ける!』が好評発売中。
動的ストレッチに活用する“ダイナミック系”。
肩関節、肩甲骨、股関節といった主要な関節を大きくリズミカルに動かしつつ、背面を中心に全身のこわばりをオフにするのがダイナミック系。
ローラーで姿勢を支えたり、その適度な重みを活用したりする工夫により、動的ストレッチ効果が爆上がり。血流が促されて体温(筋温)も上がるから、トレーニング前のウォーミングアップとしても有効だ。
ここでは長さ約1m、直径15cm程度の、標準的なポールタイプを使ったエクササイズを紹介する。
ヒップヒンジ(10回×1〜2セット)。
部位:背中(広背筋)、お尻(大臀筋)、太腿後ろ側(ハムストリングス)
- ローラーを床に立てる。
- 両手をトップに乗せて両肘を伸ばし、半歩離れて両足を腰幅に開き、膝を軽く曲げる。背すじを伸ばし、胸を張る。
- お尻を後ろに引いて股関節から上体を前に深く倒し、両腕でローラーを前へ倒したら、元に戻る。背中と腰を丸めないこと。
ヘイロー(時計回り・反時計回り各10回×1〜2セット)。
部位:肩甲骨と肩関節まわりの筋肉全般
- ヘイロー(halo)とは後光や天使の輪のこと。ローラーの両端を横から押さえるように持ち、両足を腰幅に開いてまっすぐ立つ。
- 両肘を伸ばしたまま、頭のまわりでローラーを時計回り、反時計回りに大きく回す。
ラテラルフレクション(左右各10回×1〜2セット)。
部位:股関節(腸腰筋)、体側(外・内腹斜筋、腰方形筋)、背中(広背筋)
- ローラーの両端を横から押さえるように持ち、両足を腰幅に開いてまっすぐ立つ。
- 両肘を伸ばしたまま、頭上にローラーを上げる。右足を軽く後ろに引く。
- 骨盤から下を固定し、ローラーを床と垂直にするように上体を左側へ倒し、元に戻る。左右を変えて同様に。