長く使える安心感。プロが認めた可変式ダンベル12選。

可変式モデルのダンベルは、レベルアップしたい時でも買い替え不要・長く使えるところが特長だ。今回、重量変更の操作感、動かしたときの安定感など、細かな使い心地をプロトレーナーと本誌スタッフがチェック。プロが認める可変式ダンベルを12商品ピックアップした。

取材・文・編集/石井 良 撮影/森川英里、鳥羽田幹太

初出『Tarzan』No.903・2025年5月22日発売

可変式ダンベル12選
試した人

澤木一貴(さわき・かずたか)/トレーナー。SAWAKI GYM代表取締役。トレーナー歴は30年以上で、格闘技選手から小学生や高齢者まで幅広い指導経験を誇る。

竹中絢音(たけなか・あやね)/アームレスラー。2023年WAF世界アームレスリング選手権大会55㎏級優勝など、数々の大会で成績を残す。トレーナーとして指導も行う。

尾崎裕之(おざき・ひろゆき)/THINKフィットネス。ゴールドジムなどを運営するTHINKフィットネスのプロダクト担当。フィットネス機器なら全方位が守備範囲。

井上健二(いのうえ・けんじ)/ライター。ジムトレ歴37年、本誌ライター歴30年超のベテラン。コロナ下のジム閉鎖時、秘蔵の〈IVANKO〉ダンベルに救われた経験あり。

ワタベ/『Tarzan』編集部員。在籍15年。学生時代は甲子園常連校で野球に打ち込む。編集部きってのダンベルトレーニー。好きな言葉は「オン・ザ・ニー」。

〜20kg以下|軽重量タイプ2選。

1.〈PYKES PEAK〉可変式ダンベル|ありそうでなかった小型の可変式ダンベル。

〈PYKES PEAK〉可変式ダンベル

「小型のダンベルでも揃えると嵩張りますが、これなら省スペースなのでいいですね」(ワタベ)。5kgまでの小さなボディながら、シャフトを回すだけで重量が変更できる機構を搭載するなど、高い使い勝手を発揮。スペックは、1〜5kg/5段階。5kg×1、約W30.5×H10.0×D10.3cm。WEBサイト

2.〈STEADY〉可変式ダンベル|誤作動の少ないシンプル機構が使いやすい。

〈STEADY〉可変式ダンベル

「スライド式のレバーで重量が変えられるのも直感的で扱いやすいと思います。グリップも持ちやすい」(ワタベ)。可変式ダンベルとしてはシンプルな構造ゆえ、耐久性が高く、プレートの固定もしっかりと行えるところが高評価。スペックは、2kg〜20kg/7段階。20kg×1、約W40×H17×D18cm、15,990円。WEBサイト

21〜32kg|バリエーションに対応しやすい6選。

1.〈GronG〉アジャスタブルダンベル|入門にぴったりな高コスパモデル。

〈GronG〉アジャスタブルダンベル

「シャフトの長さが変わらない最低限の機能のコスパモデルですが、初心者なら必要十分。赤のアクセントが利いていて、見た目にもやる気にさせてくれます」(井上)。使用方法の解説動画も視聴でき、初心者でも安心。スペックは、2.5kg〜24kg/15段階。24kg×1、約W43×H23×D21cm、11,480円。WEBサイト

2.〈BYZOOM FITNESS〉Pure Series|エクササイズやスタイルアップを目指すのにぴったり。

〈BYZOOM FITNESS〉Pure Series

「左右で重さを変えられるのはレアな設計。手首のトレーニングなどにも使えそうです」(竹中)珍しいホワイトの可変式ダンベルはお洒落な見た目で女性人気高し。その見た目とは裏腹に種目の幅も広がりそうだ。スペックは、可変式ダンベル5kg〜25kg/15段階。25kg×1、約W44.5×H21.5×D19cm、29,000円。WEBサイト

3.〈FIGHTING ROAD〉アジャスタブルダンベル|玄人好みのブロックタイプ。細かな重量調整が可能。

〈FIGHTING ROAD〉アジャスタブルダンベル

「持ち手は稼働域を邪魔しない設計になっていて、膝に乗せるときもスムーズです」(澤木)。ブロックタイプながら、ピンの抜き差しにより1kg刻みで重量の変更が可能。最小重量は2kgとなっており、懐の深い設計が魅力だ。スペックは、2kg〜26kg/24段階。26kg×1、19,800円、約W34×H17×D16cm。WEBサイト

4.〈NÜO〉FLEXBELL 2kg刻み 32kg|可変式の定番モデルの新色がかっこいい!

〈NÜO〉FLEXBELL 2kg刻み 32kg

「操作感や使い勝手はやはり安定感があります。アフターパーツも充実しているので、長く使いたい人にもおすすめです」(澤木)。可変式といえば同機をイメージする人も多い名作に、今季は新色のオールブラックが登場した。スペックは、2kg〜32kg/16段階。32kg×1、約W48×H19×D19cm。WEBサイト

5.〈MATRIX〉アジャスタブルダンベル DB32|長く使えそうなしっかりとした作りが好印象。

〈MATRIX〉アジャスタブルダンベル DB32

「重量の切り替えはカチカチと節度感がある操作感が好印象でした」(ワタベ)。グリップを握って回転させることで2㎏刻みで重量が変わる。業務用並みの耐久性を誇る、トレーニーの強い味方。別売りの専用スタンドもあり。スペックは、2kg〜32kg/16段階。32kg×2、約W43.5×H17.3×D17.8cm、187,000円。WEBサイト

6.〈TECHNOGYM〉Connected Dumbbells|アプリ経由でパーソナライズ。ダンベルにもAI時代が到来。

〈TECHNOGYM〉Connected Dumbbells

「使い勝手はもちろんのこと、デザインもさすがテクノジム。次世代の憧れダンベルですね」(尾崎)。ついに登場した同ブランドの可変式は、重さや動きを感知、ユーザーに最適なエクササイズを提案してくれるスマート機能を搭載。スペックは、2kg〜24kg/12段階。24kg×2、スタンド、フォームローラー、マット、ループバンド付属。約W80.5×H74×D46.1cm、616,000円。WEBサイト

40kg以上|筋肥大やパワートレーニングにも対応4選。

1.〈ライシン〉HelixMirror 40kg|高重量かつ細かな重さ調節であらゆるトレーニングに!

〈ライシン〉HelixMirror 40kg

「ここまで細かな調整ができるのは親切。目的に合わせてこだわったトレーニングが叶います」(井上)。1kg刻み、38段階という他のダンベルにない設計。グリップ径は3.7cmと握り応えがあり、高重量も扱いやすい。スペックは、3kg〜40kg/38段階。40kg×1、約W53×H19×D17.7cm、42,400円。WEBサイト

2.〈MRG〉可変式ダンベル|コスパのいいモデルなのに膝にも乗せられる!

〈MRG〉可変式ダンベル

「背筋を鍛えるロウ系などシンプルな動作も問題なく行えます」(澤木)。サイドのダイヤルで重さを変えるためシャフトの長さは変わらないが、フラットな形状なのでオン・ザ・ニーも可能。年間1000台出荷する人気モデルだ。スペックは、5kg〜40kg/17段階。40kg×2、約W66×H43×D43cm、49,600円。WEBサイト

3.〈POWERBLOCK〉SP EXP|いまも第一線で活躍する元祖・可変式ダンベル。

〈POWERBLOCK〉SP EXP

「側面が平らなのでオン・ザ・ニーがとてもやりやすかったです」(竹中)。ピンの抜き差しで重量を変更できる、可変式タイプの先駆け。使うほどに実感する使いやすさにファンも多い。最大41kgまで重さを増やせる。スペックは、2.3kg〜41kg/27段階。41kg×2、約W39.5×H18×D19cm、148,500円。WEBサイト

4.〈PROVERBELL〉41.5kgモデル|高級感溢れる見た目と高重量が魅力。

〈PROVERBELL〉41.5kgモデル

「ダイヤルの回す幅が小さく、素早く重量が変えられる。セット間のストレスも少なそう」(竹中)。シルバーに輝くスタイリッシュな見た目に惹かれるこちらは、フラットな側面、握りやすい3.7cmのハンドルなど、機能面も充実。スペックは、4kg〜41.5kg/26段階。41.5kg×2、約W47.5×H20×D23cm、77,000円。WEBサイト