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山小屋でアルバイトすれば痩せられる。理由は…低酸素

日本アルプス 山小屋 画像

マラソン選手などのパフォーマンス強化として知られる高地トレーニング。アスリートのためのもの、というイメージが強いが、実は高地で過ごすだけで、食欲が抑えられ、体重が落ちやすいということがわかってきた。高地でカラダを動かせる山小屋バイトこそ最強のダイエット法?

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高地では食欲が抑制される

高地トレーニングという言葉を聞いたことがあるだろう。

酸素の薄い高地にしばらく滞在すると、酸素を有効活用するために、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンが増える。そのまま平地に戻ると、酸素を使ってエネルギーを効率的に生み出せるようになり、マラソンなど持久系スポーツのパフォーマンスが上がるのだ。

アスリートじゃないから、そんな話は関係ない!」と思うなかれ。実は高地では食欲が落ち、痩せられることがわかっているからだ。

「高地トレを行うと、選手たちの食欲が落ちることは、スポーツの世界では広く知られています。低酸素の環境では、食欲を促すグレリンというホルモンが減り、食欲を抑えるレプチンやGLP-1、PYYなどのホルモンが増えるため、食欲が落ちてしまうのです」(管理栄養士の岩崎真宏さん)

高地トレは通常標高2000m以上で行われるが、低酸素状態で食欲の低下を報告している研究は、標高2500m以上の高地を対象としているものが多い。

今後、ダイエット目的で、2500m以上の高地に滞在するヘルスツーリズムが出てくる可能性も十分ありそう。それまで待てないなら、日本アルプスの山小屋で働くアルバイトを探してみよう。

わざわざ高地まで出向かなくても、最近は高地の環境を提供する低酸素ルームを備えたジムも増えてきた。

こうしたジムで、ランなどの有酸素運動を行えば、効果倍増。低酸素下でのトレーニングでは、毛細血管が増えたり、体脂肪を分解する成長ホルモンが増えたりするなどして、体脂肪燃焼体質に変身できる。

低地と高地での過ごし方による体重とBMIの変化

低地で鍛え、高地で過ごすと体重が落ちやすい/BMI30以上の肥満した10代男女に週6日(1日2回)、水泳とバスケットボールと有酸素運動を課した。4週間後、毎晩標高2700mに匹敵する低酸素ルームで10時間寝た群は、そうしなかった群と比べて体重が有意に低下。Yang et al., Medicine(2018)97: 8

取材・文/井上健二 取材協力/岩崎真宏(管理栄養士、日本栄養コンシェルジュ協会代表理事、医学博士)

初出『Tarzan』No.835・2022年6月9日発売

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