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鎌倉殿も、サウナでととのってた? 日本の古典的サウナ事情

ここ数年で一気に人気に火がついたサウナ。しかし、歴史を紐解くと、古き日本ではお湯に浸かる温浴ではなく、なんとサウナのような蒸し風呂がメジャーな入浴方法だったとか。風呂の歴史を専門家に聞いた。

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鎌倉殿 サウナ 佐多芳彦さん

佐多芳彦さん

教えてくれた人

さた・よしひこ/立正大学文学部史学科教授。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』やアニメ『平家物語』の風俗考証にも携わる。「サウナは気分転換に行きます。最近はフィンランド式と日本式の文化的な違いに興味ありますね」。

昔の日本では蒸し風呂がメインだった

熱い蒸気を浴びて汗をかいたら、水やお湯でカラダを洗って一休み。実はこれ、1000年近く前の日本の風景。そんな、現代のサウナにも通ずる古の風呂文化について、立正大学教授・佐多芳彦先生に話を聞いた。

鎌倉時代の風呂の様子

当時の蒸し風呂は屋外でお湯を沸かし、その湯気を室内に取り入れる仕組み。桶に張ったお湯を軽く浴びることもあったそう。京都の相国寺には平安時代の蒸し風呂が現存する。

「イラストにある蒸し風呂は今でいうスチームサウナのようなもの。当時は温浴よりもメジャーな入浴方法だったんです。

蒸し風呂はシルクロード経由で中国から伝来し、奈良時代には貴族の屋敷やお寺などに設置されていました。鎌倉時代の文献には“湯銭”という言葉も登場して、その頃には貴族がお金を払って蒸し風呂に行く文化もあったと推測します。鎌倉殿もととのっていたかもしれませんね

お湯を張るタイプのお風呂もあったが、使うのはカラダを清める必要がある僧侶がほとんど。また、温泉はカラダの不調を治す医療の側面が強かったという。温浴が一般的になるのは戦国時代以降の話だ。

「煮えたお湯を湯船に移して冷まして…と、お風呂を沸かす手間は現代の比じゃなかったですから。加えて、人前で裸になることの精神的なハードルも当時は高かった。その点、着衣で入れる蒸し風呂は親しみやすかったのでしょう。

ちなみに、その際着用された湯帷子(ゆかたびら)は“浴衣”の語源です」

日本人がここまでサウナにハマる理由は、“蒸し風呂愛”がDNAに刻まれているからかも。

取材・文 / 山梨幸輝 イラストレーション / Kiji-Maru Works

初出『Tarzan』No.834・2022年5月26日発売

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