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部屋でコツコツとトレーニングもいいけれど、VRゴーグルを使った「メタバース(仮想空間)」なら手の届く範囲で楽しく追い込める! 最新技術をTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの武知海青さんが堪能します。
最近あらゆる分野で話題なのが、「メタバース」。極めて現実に近い3次元仮想空間のことだ。VR(仮想現実)ゴーグルを使うと、没入感がハンパない、まったく新しい体験ができる。
メタバースなら、自宅の狭い部屋でも空間的な制約なく、自在にカラダが動かせてトレーニング効果も高いはず。早速現在人気のフィットネス系アプリをダウンロードして、その実力を探ってみよう。
VRゴーグルは多種あるが、今回使用したのは〈メタ〉の完全ワイヤレスのオールインワンヘッドセット《クエスト 2》。パソコンも使わず、メタバース体験できる。
トライしたのは、1月に4枚目のアルバムを出したの〈THE RAMPAGE from EXILE TRIBE〉のパフォーマー・武知海青さん。グループ随一の筋トレマニアでゲームも大好きだが、メタバースでの本格的フィットネスは初体験。
たけち・かいせい/1998年、兵庫県出身。2歳からダンスと水泳を始め、ダンスでは全国大会で2位に入り、水泳でもジュニアオリンピックの出場経験がある。魅せるカラダと動けるカラダの両立を追求中。
4thアルバム絶賛発売中!
まずは《クエスト 2》を装着。「うぁ〜、軽っ。動きやすいから、思い切り追い込めそうですね」。ならば心拍計を着けて運動強度を測定。どれだけ追い込めるかを確かめよう。果たして結果は?
世界でもっとも売れているVRアプリの一つ。高速で向かってくるビート(小さなキューブ)を、サーベルで切るリズムゲーム。キューブを切ったり、障害物を避けたりしながら、人気の楽曲で踊るように楽しめる。2,990円。WEBサイト
「これ、CMで見たことがあるヤツだ。それにしても、なんですか、この空間。地上から宇宙へワープしたみたいな不思議な感覚!」
いきなりノリノリ。現実を忘れるメタバースのリアル感に驚く。
「いつの間にか、ボクが握っているコントローラーがサーベルに! 映画『スター・ウォーズ』で、ライトセーバーで戦うシーンを思い起こさせますね。興奮するっ」
ノンストップで目前に飛んでくるキューブを、両手に持ったサーベルで切って切って切りまくる。
「爽快ですね。切るという動きはあまり現実にはないから、普段は使わない背中あたりの筋肉が鍛えられそう。平均心拍数は毎分138拍かぁ。軽いジョグくらいの運動負荷がありますね。これなら体脂肪が燃えやすいし、心肺機能も強化できてスタミナがつきそう」
ジムのスタジオでのグループエクササイズの雰囲気が味わえる2020年のベストフィットネスVRゲーム。プロインストラクターの監修で、レベルに応じて楽しめる。最大6人でのリアルタイムマルチプレイが可能。サブスクで月額990円。WEBサイト
「あ、周りに人がいる。グループエクササイズに参加する気分だ」
まずはボクシング。迫り来る球体にパンチを当て続けると、時折バーのようなモノが迫ってくる。
「しゃがんで避けるんだな。パンチをかわすダッキングの動きだ。上半身と下半身の動きが両方入り、全身バランスよく鍛錬されそう」
次はダンス。トレーナーの動きを真似て、音楽に合わせて踊る。
「パフォーマーですからね、これは楽勝。でも、ダンス初心者には手強そう。脚の動きが入るので、強度が高く心拍数も上がります」
最後はHIIT(高強度インターバルトレーニング)。ハードな動きの連続で、平均心拍数は今回もっとも高い毎分161拍を記録。
「これは追い込めるぞ。辛いけど、トレーナーが隣で励ましてくれる感覚があるから、頑張れます!」
日本オリジナル。カメやタコといった動物たちの暮らす王国(キングダム)を訪れたプレーヤーが、彼らと一緒に軽快な音楽に合わせてフィットネスを楽しむというユニークなコンセプトで制作されている。なんと無料で利用できる。WEBサイト
「ゆるキャラがかわいい。日本製アプリ? なんかわかる。これはこれでリラックスできてOK」
初めはテニス。相手コートから飛んでくるボールを打ち返す。
「フットワークも使いながらラリーができるようになっているので、運動量も自然に増えますね」
続いてはピザを配達。弾丸を巧みに避けつつ、頭上に掲げたピザを落とさないようにキープする。
「映画『マトリックス』でキアヌ・リーブスが弾丸を避ける感じですね。両腕が重りになるので、上体を真横に倒すだけでも地味に辛く、結構な体幹トレになる」
失敗するまで続き、上手になるほど難度が上がるエンドレスモードに挑む。世界記録は1時間だ。
「たまにフェイントが来るから油断大敵。いま何分? え〜、まだ37秒? 1時間は絶対無理(笑)」
日本の某テレビ番組の人気コーナー「モジモジくん」にヒントを得て開発されたもの。目の前に迫るパネルにくりぬかれたシェイプに合わせてポーズを取ってすり抜けたり、障害物を破壊したりでマルチにカラダを動かす。2,050円。WEBサイト
透明な壁が次々と押し寄せる。そこにくりぬかれたピクトグラムのような人型を読み取り、その通りのポーズを取ってクリアする。
「ゴーグルを着けると、本当に壁にぶつかるんじゃないかと怖くなるくらいリアル。ルールを忘れて、思わず避けたくなるレベルです。素早い判断力が必要で、今回試したなかでいちばん難しいかも」
ポーズを取ったり、障害物をパンチしたりするのに忙しく、休む暇がない。平均心拍数は毎分155拍とHIITに次ぐ好記録に。
でも、しばらくすると、スムーズにこなせるようになってきた。
「目前に来てからとっさに動いても対応できない。先の先の壁を見通して、心の準備をしておくのがコツだとわかりました。フィジカルだけではなく、頭も同じくらい使う興味深いゲームですね」
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/中瀬拓外 ヘア&メイク/あき
初出『Tarzan』No.827・2022年2月10日発売