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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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トレーニングをしている人に、アボカドを愛する人は多い。筋肉タレントの松下▽さんも、その一人だ。溢れるアボカド愛を語ってもらい、さらにはアボカドを活用したトレーニングを考案してもらった。
アボカドを制する者はカラダづくりを制す、そう信じてやまないトレーニーがいる。圧倒的なギャクサン体型を誇る筋肉タレントの松下▽(ぎゃくさんかっけい)さんだ。
松下▽さん
まつした・ぎゃくさんかっけい/1993年生まれ。タレント活動をする傍ら、ボディメイクトレーナーやフィットネスモデルとしても活動。マクロ栄養学や解剖学、運動生理学などに造詣が深い。ボディコンテストの名門・NPCJでの優勝歴も。
目次
アボカド(Avocados From Mexico)にはほかの野菜とは一線を画す、クリーミーで濃厚な味わいがある。ゆえに、トレーニング初心者のなかにはアボカドの脂質を気にする人もいるかもしれない。だが松下さんは「残念ながら、その認識は誤りです」と一蹴する。
「カラダを絞りたいときの食事調整としてメジャーなのは糖質制限か脂質制限。筋肉量を確保しつつ体脂肪を落としたいトレーニーにとっては、脂質制限が第一の選択肢になるでしょう。
ただ、完全に脂質を断つのはカラダの仕上がりはもちろん、健康にも悪い。よって1日の脂質摂取量の範囲内で良質な脂は摂りたい。ヘルシーな不飽和脂肪酸を含むアボカドは使い勝手がとても良いんです」(松下▽さん)
また良質な脂質と同時に、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素が摂れる点も松下さんは推す。興奮気味に、やや早口でポイントを語ってくれた。
「糖質の代謝を助けるビタミンB1、脂質の代謝を助けるビタミンB2、筋肉の合成を助けるビタミンB6、強い抗酸化作用を持つビタミンE、むくみ予防に加えて筋収縮をサポートするカリウム、タンパク質の吸収や成長ホルモンなどの調節を助ける葉酸…こんなトレーニー向きな栄養をアボカド1個で摂れちゃうんですよ! 食物繊維も豊富ですし、一言で言えば最強ですよね。むしろ食べない理由がありません」(松下▽さん)
松下さんはカラダづくりのため、1日に6〜7回も食事を摂る。毎日、何食も食べるがゆえに、価格がお手頃であることや包丁で切るだけでいい手軽さも、アボカドを愛してやまない理由の一つだ。
「正直、調理に時間をかけていたら、食事だけで一日が終わってしまうんです。欲しい栄養素をいかに手軽に摂るかを考えると、アボカドという食材は間違いなくスタメン入りします。良質な脂質を摂りたいときに、ほかの食材よりも低コストなのも魅力。1年中、時期を問わずに手に入りますしね」(松下▽さん)
ちなみに日本で一番流通しているのはメキシコ・ミチョアカン州産(Avocados From Mexico)のアボカドだ。日本にとっての山葵(ワサビ)がそうであるように、メキシコはアボカドの原産国と言われている。
アボカドにとって理想的な土壌や気候、何世紀にもわたる研究の成果もあって、メキシコは年間を通して美味しいアボカドが収穫できる世界で唯一の土地だ。なので日本でも手軽に低コストで、手に入れることができる。ありがとう、メキシコ! Gracias!!
さて、アボカドがボディメイクをしている人、トレーニングをしている人、と相性が良いというのは上述の通り。『ターザン』編集部としては、このアボカドとカラダづくりの良い関係をもっと布教したいところ。そこで、2〜3日に1個は必ずアボカドを食べているという松下▽さんを見込んで、オリジナルの「アボカド・トレーニング」の考案を依頼してみることに。
無茶ぶりをしてしまったか…?と編集部が反省をし始めた数日後、アボカドをギアとして活用した、見事な全身8種目のトレーニングメニューが届いた。
「ギアと言っても負荷として使うわけではありません。フォームの矯正装置として活用するのに、アボカドの形状やサイズはぴったりだと思いました。まさか、新たなアボカドの魅力に気づくことになるとは…。
筋トレは正しいフォームでやることで、初めてちゃんと鍛えたい部位に効かせられます。しかしトレーニーの9割は誤ったフォームで鍛えているというのが持論でして。そのままでは狙い通り効かせられず、効果を実感できないから筋トレのモチベーションが下がったり、“重量頼み”な思考になってしまいます」(松下▽さん)
つまり、アボカドが正しいフォームへと導く救世主になるという。
「今回僕が考案したアボカド・トレーニングにおいて、アボカドはフォームを導くものとして、手で握ったり、脚で挟んだり、使い方はさまざま。皆さんも家に常備しているであろうアボカドを2個を使ってやってみましょう!」(松下▽さん)
今回、Avocados From Mexico親善大使であるアボーゴ★に応援してもらいながら、松下▽さんにエクササイズを実演してもらった。実践の際は、アボーゴ★守られているつもりで、1回1回のフォームを大切に取り組んでみてほしい。
アボーゴ★
Avocados From Mexico親善大使。アボカド世界最大の栽培地メキシコ・ミチョアカン州出身。人々とのふれあいが大好きで、人に会うと嬉しくて左右にフリフリ踊りだしてしまう。
まずはウォーミングアップ種目。上半身トレの起点となる肩甲骨を全方向に動かしつつ、つま先立ちを繰り返してふくらはぎの下腿三頭筋に刺激を入れる。手に持ったアボカドを大きな軌道で動かして肩甲骨を動かそう。
臀筋群とハムストリングスを効果的に鍛えるブルガリアンスクワット。前足に重心をかけた正しいフォームに調節する役割を担うのは、両手で斜め前方に掲げたアボカドだ。アボカドを見るようにして、アボカドに上半身を近づける意識で動こう。
大胸筋を鍛える自体重トレの定番中の定番、プッシュアップ。胸に最大限負荷をかけるには肩甲骨を寄せたまま肘を曲げ伸ばしするのが重要。顎から下げてはいけない。胸をしっかりと張って、アボカドに胸でタッチする意識で行う。
肩の三角筋の上部を鍛える種目。ダンベル使用時と異なり、手を上下する幅を狭めに。アボカドを握って行うことで三角筋上部を意識しやすくなる(らしい)。親指で握り込む意識で持つこと。
ターゲットは三角筋の後部。肩の背面を鍛えることで巻き肩の改善につながるほか、肩甲骨周りをしっかり動かせるようになる。
二の腕にあたる上腕三頭筋のトレーニング。膝が開いてしまうと、下半身の筋肉が働いてしまい、腕の負荷が逃げてしまう。膝の間でアボカドを挟むことで、しっかりターゲットである上腕三頭筋に刺激を入れよう。
ターゲットは腹直筋全体。アボカドをお腹の上に置くことで腹直筋上部・下部の両方に意識が向きやすくなる。おへその真上あたりで肘と膝をタッチさせるのが理想的。腹筋の上部と下部でアボカドを巻くイメージで行おう。
ダメ押しの腹筋種目。腹直筋の下部にさらに刺激を入れる。動作になれないうちはフォームが乱れがちなこの種目、両太ももでアボカドを挟むことでフォームを安定させる。
そろそろ認知の歪みが起き始めている頃かもしれないが、実はアボカド、トレーニングギアではなくトレーニーに嬉しい食材。活躍してくれたアボカドを美味しくいただくまでがアボカド・トレーニングだ。
今回は松下さんが普段実際に食べているという超シンプルレシピを紹介する。使用したのは、もちろん本場であるメキシコ産のクリーミーで濃厚なアボカド。フレッシュさとクリーミーさが両立した味わいを最大限楽しむにも、素材を生かしたシンプルな調理が一番だ!
普段、タンパク源として牛肉か鶏肉を選ぶという松下さん。
「弱点部位を鍛えた日は必ず牛の赤身肉を食べると決めています。筋収縮の際のエネルギーになるATPの再生に利用されるクレアチンが牛肉には豊富なんです。
そこに良質な脂質とビタミンB6も摂れるアボカドをプラスして、筋合成を高める。塩で焼いただけのお肉もアボカドが添えられるとごちそうに。脂質が少ないヒレ肉も食べやすくなります。テイクアウトでステーキを買う時も、アボカドスライスを添えるのが僕のお気に入りです!」(松下▽さん)
魚を食べる時は刺身が多いという松下さん。
「マグロの赤みは鶏胸肉と同様に脂質がほとんどなく、超高タンパクです! 一方でホルモンの生成に脂質は欠かせず、また筋肉の合成にもテストステロンが必要ですから、アボカドの出番です。この丼では動物性タンパク質と植物性の脂質のナイスコンビを一挙に摂れます」(松下▽さん)
ごはんを温めて乗せるだけ、その手軽さも大きな魅力。食材としては言わずもがな、トレーニングの相棒にもなるアボカド。自宅に常備してヘルシーに活用しよう!
記事で紹介した松下▽さん考案のアボカド・トレーニングをインスタライブ配信で解説予定。本人実演のもと、フォームのポイントをより分かりやすく紹介する。8種目それぞれを1セットずつ行うので、アボカドを2つ用意して一緒にカラダを動かそう!(そして、アボカドを美味しく食べよう!)
日時:【配信終了】2022年3月9日(水)20時頃〜
配信アカウント:Tarzan公式Instagram
動画アーカイブはこちら!
さらに、インスタLIVE終盤で発表されたキーワードをお答えいただいた方の中から、抽選で20名様にメキシコ産アボカド3個セットをプレゼント! 応募締め切りは2022年3月31日(木)までです。
取材・文/門上奈央 撮影/山本嵩