問題⑧:一日のうちで最も排便しやすいタイミングは、次のうちいつ?
解説:胃結腸反射は朝食後に起こりやすい。
一般的にうんこが腸で作られるのは夜間。日中食べたものの消化吸収が終わり、残ったものが腸内で便となってゆっくりとS字結腸まで運ばれる。
で、次に食事をしたとき、胃が大腸に「食べ物が入ってきたので溜まっている便を出せ!」という信号を送る。これが胃結腸反射と呼ばれるもの。このひと押しで、うんこがS字結腸から直腸に送られて無事排便という運びになるのだ。
朝、目が覚めたタイミングで直腸に便が移動する人もいなくはない。でも朝食後に起こる胃結腸反射が排便のきっかけになるという人が大多数のはず。
よって最も排便しやすいタイミングは朝食後。むろん、昼食や夕食後の排便がダメというわけではない、念のため。
大便学共通テストとは?
腸からの大切な便りを読み解く。これが大便学だ。毎日の便はただの排泄物ではない。腸内環境の良し悪しを表すリトマス試験紙と思おう。
どうやって便が出てくるのか、目指すべき理想の便はどんなものなのか、どうすれば快便に繫げることができるのか。これらを「共通テスト」で一から学ぶことから始める。本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけよう!
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