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そもそも「便秘症」って何?|大便学共通テスト⑥

腸活の第一歩は、腸から届く大切なお便り=うんこについてきちんと知ることから。知識が身につくこのテストを受けて、大便に対しての理解を深めよう! 6問は「便秘症の定義」について。

問題⑥:次のうち便秘症の定義で正しいものはどれですか

大便テスト

解説:便秘症の定義は残便感と快適さ

2017年に日本消化器病学会が提唱した日本初の便秘ガイドラインによれば、便秘症とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されている。

「十分量」というのは、排便後、まだ腸の中に便が残っている残便感がないということ。「快適」というのは力まずに自然に排便できるということ。この定義によれば、毎日うんこが出ていても残便感があるようなら便秘。もしくは1週間に一度しかうんこが出なくても残便感なくスッキリ出れば便秘じゃないことになる。

一方、日本内科学会の便秘の定義は「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」。現実的にはこちらの方が一般的かもしれない。

大便テスト

大便学共通テストとは?

腸からの大切な便りを読み解く。これが大便学だ。毎日の便はただの排泄物ではない。腸内環境の良し悪しを表すリトマス試験紙と思おう。

どうやって便が出てくるのか、目指すべき理想の便はどんなものなのか、どうすれば快便に繫げることができるのか。これらを「共通テスト」で一から学ぶことから始める。本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけよう!

取材・文/石飛カノ イラストレーション/岡田 丈 取材協力/高野正太(大腸肛門病センター高野病院院長) 編集/阿部優子

初出『Tarzan』No.817・2021年8月26日発売

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