問題④:大便は大腸の「ある部位」でちょうどいい固形状になる。その部位を何という?
解説:最終結腸のS字結腸はうんこの一時停留所
大腸は小腸の周りを取り囲むようにして腹部をぐるりと覆っている。右下にある盲腸から左下に至るまでのルートが大腸の中で結腸と呼ばれる部分だ。
盲腸から上に向かって走っている部分が上行結腸、右上から左に水平に走る部分が横行結腸、左上から下に向かって走る部分が下行結腸。そして結腸の最後の部分がS字結腸だ。
文字通りS字カーブを描きながら上部にぐっと突き出しているこの部分で、うんこはいったん留まる。上行結腸で運ばれているときドロドロだったうんこは、S字結腸に至るときにちょうどいい固形状になる。
ここでスタンバイしているうんこが直腸へと送られると、脳が便意を感知して無事排便となる。
大便学共通テストとは?
腸からの大切な便りを読み解く。これが大便学だ。毎日の便はただの排泄物ではない。腸内環境の良し悪しを表すリトマス試験紙と思おう。
どうやって便が出てくるのか、目指すべき理想の便はどんなものなのか、どうすれば快便に繫げることができるのか。これらを「共通テスト」で一から学ぶことから始める。本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけよう!
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