漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
スーパーの青果コーナーにちらほらと秋の味覚が登場し始めましたね。具沢山のスープが恋しくなりました。
豚汁やけんちん汁、山形の郷土料理・芋煮など、和風のものだけでも色々あります。ベースをトマトや鶏ガラに変えれば洋風にも中華風にもアレンジできちゃう、献立を考える人にとっては救世主的なメニューです。
具沢山スープのいいところは、それひとつでメインにも副菜にもなるところ。もちろんその正体は汁物ですが、もうこれひとつで食事が済んじゃうくらい。
そんな万能具沢山スープを楽しむために、ちょっとしたコツをご紹介いたします。
それは具材の選び方。
「好きなものを好きなように入れる」で間違いありませんが、この一杯でバランスのとれた食事にするために、4つの食材ジャンルを意識すると上手くいくんです。
お腹の中から温める4大具材。
① 芋・根菜
芋・根菜の秋の旬は、さつまいも、じゃがいも、里芋、にんじん、ごぼうなど。漢方では「気」を補うもの、つまりエネルギー源です。秋の味覚かぼちゃもこの仲間です。
② きのこ
きのこ類は舞茸にしめじ、エノキに椎茸など。きのこ類は秋の代表ですね。根菜類とともに、いい腸内環境を作ってくれます。いい腸内環境もまた「気」の巡りを助けます。
③ 葉物
葉ものはほうれん草、白菜、春菊、など。今は一年中手に入るものも多いですが、旬の美味しい時期ならなおさら活用したいところ。食材の持つ栄養はもちろん、スープに香りや彩りを添えてくれます。
④ タンパク質
タンパク質は油揚げ、お肉、卵、つみれ、アサリなど。旨みを多く含み、ボリュームもアップ。野菜の栄養は動物性のものと組み合わせると吸収が高まりやすくなりますので、具沢山スープでは特にいい仕事をします。
いかがでしょうか? 具沢山スープにおすすめの4大食材をご紹介しました。
全てが揃わなくても、3ジャンルくらいチョイスできると満足のいくスープになると思います。
お腹から温めて巡りよく。不調知らずでお過ごしくださいませ。
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