イライラする、なんとなく不安…。「気持ち」を和らげるツボ4選|お悩み別・ツボ図鑑

ツボを押すと神経を通じて脳に信号が送られ、それを受けた脳が感情に作用するホルモンを分泌させる。ツボで気持ちも整うのだ。

取材・文/神津文人 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 監修/加藤雅俊

初出『Tarzan』No.815・2021年7月21日発売


「気持ち」に関する4つのツボ

  1. やる気がでない…腎穴
  2. イライラする…手の井穴
  3. なんとなく不安…商陽
  4. 緊張する…小衝

① やる気が出ない

腎穴

月曜日の朝や週末出勤時など、やる気にスイッチが入らないときがある。そんなときは交感神経を刺激してくれる腎穴の出番。アドレナリンの分泌作用があるとされており、やる気が漲ってくる。

ツボの探し方

手のひら側、小指の第一関節の横ジワの中央にある。ポイントはわかりやすく、押せばすぐにピリリと刺激があるので、すぐに見つかるはず。

ツボの押し方

腎穴

反対側の手の親指をツボに当て、親指と人差し指で小指を挟む。小指を挟んだ親指と人差し指を近づけるように、圧力をかける。左右同様に。各5秒ずつ3回以上。

② イライラする

手の井穴

何かとストレスの多い現代社会。通勤ラッシュや渋滞にイライラしてしまうこともある。心のざわつきを感じたら、怒りの鎮静作用がある井穴を押そう。怒りの感情がクールダウンできる。

ツボの探し方

手の指の爪の根元にある。小指は両側、親指は外側、人差し指と中指は親指側、薬指は小指側にある。それぞれの指の爪の根元を探ろう。

ツボの押し方

手の井穴

反対側の親指と人差し指で爪の根元をつまむように挟み、揉みほぐすように押す。親指→人差し指→中指→薬指→小指の順で。左右同様に。それぞれ5秒ずつ3回以上。

③ なんとなく不安

商陽

景気の動向、仕事の状況、人間関係。日々生活をしている中で、不安を感じる場面は多々ある。商陽は、副交感神経にスイッチを入れ、気持ちをリラックスさせてくれるツボ。整腸作用もある。

ツボの探し方

手の甲を上にして、人差し指の爪の根元の親指側にある。イライラ解消に効く、手の井穴で紹介している人差し指のツボと同じ場所だ。

ツボの押し方

商陽

手の甲を上に向けて、反対側の手の親指と人差し指で爪の根元をつまむように挟み、揉みほぐすように押す。自律神経が整う。左右同様に。各5秒ずつ3回以上。

④ 緊張する

少衝

重要なプレゼンやスピーチの前、マラソンのレース直前など、緊張で心臓がドキドキした経験がある人は多いだろう。そんなときは、動悸を抑え、心を落ち着かせてくれる小衝を押しながら呼吸を整えよう。

ツボの探し方

手の甲を上に向けたとき、小指の爪の根元の薬指側にある。爪の根元を薬指に向かって探れば見つかる。いざというときのために覚えておこう。

ツボの押し方

少衝

手の甲を上に向け、反対側の手の親指と人差し指で爪の根元を挟み、揉みほぐすように押す。深呼吸と合わせるとより効果的。左右同様に。各5秒ずつ3回以上。