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ジムでの練習の次は岩場のボルダリング準備。グッズを揃えたり用語を覚えたり。登る前のウォーミングアップメソッドも押さえておこう。
前回の記事はこちら!:ジムで基本の動きを習得!|入門・外岩ボルダリング①
ボルダリングで必要な荷物はそこまで多くない。まずは最低限、これだけは用意しよう。
ジムだとレンタルがあるが、岩場に行くなら自前の一足を用意したい。初心者は靴底が平坦なタイプ、上級者なら爪先が曲がったタイプを。後者は小さなホールドや岩の凸部に爪先を乗せやすい利点があるが、かなり窮屈。まずは初心者向けを選ぼう。
ジムでも使う手の滑り止め用チョーク。粉末タイプ(写真左)はバッグに入れて使う。飛散しないようボール状の生地に入ったソックタイプ(写真中央)や、乾いた後に粉が舞わず服や手が汚れにくい液体タイプ(写真右)も。液体チョークを下地にし、粉末をつけるのも効果的だ。
初めて耳にする「クライマー用語」はまさに、見知らぬ地域の方言が如く。そこで基本用語と使い方を学ぶべく、クライマー&初心者2人の会話例を作ってみた。せっかく外岩に登るなら、形から入って気持ちを盛り上げよう。
ユータ いやー前回の外岩はハードで参ったよ。初めて1本指で①パキっちゃったもん(笑)。
カオリ パ、パキ? ユータさん、高い岩に挑んでましたよね。私怖くて絶対無理です。
ユータ ああ、②ハイボールね。でもみんなが「③アレ! アレ!」って声掛けしてくれたから頑張れたよ。あれを聞くと本場フランスのクライマーになった気がするよね。
カオリ (ハイボール…お酒? アレって何よ!)…。高い岩に登れる人を見ていると、やっぱり指の強さが違うなあって。
ユータ 俺なんてまだまだだけど、本当に凄い人は④タンデューのままずっとキープできるからね。あれは相当指を鍛えていないと無理だよ。
カオリ (たんぢゅ、なんて?)…。私、こないだジムで初めて斜めのコースに挑戦したらすぐ落ちちゃいました。
ユータ ああ、ジムの⑤ルーフはホールドがたくさんあるから、練習すればすぐ登れると思うよ。何事も挑戦する姿勢が大事さ!
岩場に挑むなら、いつも以上に入念なウォーミングアップをしておきたい。なので当日に特にマストでやってほしい2種目の準備運動を紹介。ボルダリング特有の「指」の運動も忘れずに!
最も酷使する手の指。登る前には左右の親指から小指まで、逆の手で1本ずつ持ち、10秒程度グルグルと丁寧に回そう。回されている指は脱力させておくのがポイント。登った後や普段からやっておくとより効果的。
道具も揃え、当日の準備運動も頭に入れたら、いよいよ次回は“外岩”。初挑戦の林ゆめさんと、指導してくれる平山ユージさんが、ボルダーの聖地である山梨県北杜市の瑞牆山(みずがきやま)へ!
【岩場に行くための準備ができたら…】
取材・文/黒田創 撮影/石原敦志
初出『Tarzan』No.814・2021年7月8日発売