問1. 下半身を構成する、主要な筋肉の名称を答えよ。
A:中臀筋(ちゅうでんきん) 臀筋群の一つ。上外側部以外は、Bにあたる大臀筋に覆われている。さらに深部にある小臀筋とともに歩行に関わり、片足が地面についたときに、逆脚の臀部が下がらないように支える働きをする。
B:大臀筋(だいでんきん) 臀部の大部分を占め、単体の筋肉では人体でもっとも大きい。階段を上る動作や、椅子から立ち上がる動作、ランニング、スキップ、ジャンプといった動きのときに働く。
C:ハムストリングス 半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)からなる、腿裏の筋肉の総称。いずれの筋肉も、椅子に座ったときに座面に接する骨盤の下部(坐骨結節)から、膝下の骨(脛骨・腓骨)についている。走行中の蹴り出し時に働く。
D:下腿三頭筋(かたいさんとうきん) いわゆる「ふくらはぎ」を形成する筋肉。ふくらはぎのもっとも浅層にあり、頭が2つに分かれている腓腹筋(ひふくきん)と、腓腹筋に覆われている平たいヒラメ筋を合わせて下腿三頭筋と呼ぶ。ランニング、跳躍動作、爪先立ちのときに働く。
E:大腿四頭筋(だいたいしとうきん) 大腿直筋(だいたいちょっきん)、外側広筋(がいそくこうきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)、内側広筋(ないそくこうきん)からなる、腿の前面を構成する4つの筋肉の総称。膝を伸展させる筋肉群で、ジャンプから着地をしたときにカラダを止める働きや、ランニング中に減速させる働きもする。
問2. 次の2つの筋肉のうち、大筋群を選べ。
全身の筋肉の6〜7割を占めるといわれている下半身の筋肉。いくつかの筋肉が集まり、大きなパワーを発揮する臀筋群、大腿四頭筋、ハムストリングスは大筋群の代表例であり、ボディメイク、体力増進、スポーツパフォーマンス向上と、あらゆる目的において優先的に鍛えるべき部位ともいえる。
下半身の筋力が低下すると、基礎代謝低下による肥満をはじめ、生活習慣病のリスク向上、疲労感の増進、歩行困難、怪我などを招く可能性がある。
問3. 下半身を鍛える目的として、正しいものを選べ。
全身の6〜7割の筋肉が集まっている下半身を強化すると、カラダにとって良いことがたくさんある。
そのうちの一つが、エネルギー産生工場ともいえるミトコンドリアの増加・活性化だ。筋肉の細胞内に存在するミトコンドリアは、体内の脂肪や糖を燃焼してエネルギーを作り出す。つまりミトコンドリアが多いほどエネルギーが速やかに補給され、カラダは疲れにくくなるというわけだ。
ミトコンドリアが占める割合が多いのは、下半身の筋肉。なかでも太腿の筋肉に多いことがわかっている。また、筋肉を太くする成長ホルモンは血流に乗って全身を巡るため、動かしていない筋肉にも好影響を及ぼす。
基礎代謝の向上や上半身の筋力アップにも繫がるというわけで、問いの正解は、全部。