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【私の名品】プロフリークライマー・楢﨑智亜のシューズとポール、入浴剤
楢﨑智亜(ならさき・ともあ)/1996年、栃木県生まれ。18歳でプロに転身して以来、東京五輪の新種目「スポーツクライミング」のエース候補として注目を集める。2019IFSCクライミング世界選手権大会の複合種目で優勝して五輪出場が内定。TEAM-au所属。
あのアスリート、著名人たちに聞いたフィットネス&アウトドアにまつわる私的な名品。今回話を伺ったのは、プロフリークライマー・楢﨑智亜さん。
この3つを使い始めてから練習の質が一段上がりました。
今コンディショニングを教わっているトレーナーがこのハーフポール(下写真)の使い方を開発しました。実はその方と知り合う前に評判を聞いていたので自分で買ったんです。すると直接連絡が来て、「トレーニングを受けてみない?」と。
購入したのがバレて恥ずかしかったんですけど(笑)、実際にウォームアップの最初にこれでコンディショニングするようになってから、よりカラダの軸が整ってインナーの働きが向上しました。
〈ザ・ノース・フェイス〉のシューズもアップ用。新しいモデルなので最近履き始めたのですが、厚底でクッション性がいいのでどんどん足が前に進みますし、デザインのかっこよさも気分を上げてくれます。
あと最近、自分なりにこだわっているのがリカバリーのための〈SHIFTH〉の入浴剤。愛用選手が多いと聞いて取り入れたのですが、睡眠の質が良くなりハードな練習の後も次の日に疲れを持ち越さなくなりました。
2019年の世界選手権で優勝したとき、ボルダリング、リード、スピードの3種目合わせて2週間近く試合が続く疲労が溜まりやすい状況だったんです。でも、毎日トレーナーに筋肉をゼロの状態に戻してもらうことで、逆にどんどん感覚が鋭くなり、終盤でむしろ動きが良くなったんです。
そのときにコンディショニングの重要性をあらためて実感。五輪でベストを出せるように日々のケアを心がけていきたいですね。
取材・文/徳原海 撮影/干田哲平
初出『Tarzan』No.808・2021年4月8日発売