YouTuber・竹脇まりなさんが語る、高強度トレ「HIIT」の楽しみ方
212万人ものチャンネル登録者数を有するYouTuber、竹脇まりなさん。「宅トレクリエイター」として、自宅でできるトレーニングを多数紹介してきた彼女に、キツい4分間のトレーニング「HIIT」をいかに楽しむか、そのコツを聞いた。
取材・文/門上奈央 撮影/小川朋央
初出『Tarzan』No.807・2021年3月25日発売
まずは楽しいと思えるメニューを見つける。
コロナによる自粛期間中、一体どれだけの人が竹脇まりなさんの笑顔に元気づけられただろう。アップされている数々のHIIT動画でも、常に弾けんばかりの笑顔。彼女ほどHIITを楽しむ人はいない。
「私も後半になるとキツいですよ! でも20分間有酸素運動をしても4分間のHIITの発汗量には及ばないと思うんです。しっかり追い込めたら、運動中はもちろん、運動後もカロリー消費が持続するアフターバーン効果を見込めます。さらに短時間で終わるので、筋肉を“貯筋”しつつ時間を有効活用できる。このおトクさを考えると、笑顔にならずにはいられないですよね?(笑)」
キツさの先にある利点を忘れないことが楽しむ秘訣。でもキツいとそんな余裕もない、というのも事実。
「まずは、最後までやり通せるHIITの動画やプログラムを探してみてほしいです。体力や、動きの得手不得手は十人十色。私のHIIT動画は筋トレ中級者以上の人に多く見られていますが、なかには“10秒で無理” “思ったよりできなかった”といったコメントも。
初心者の方が一所懸命挑んだものの、ハードすぎて断念した例があるようです。体力に自信がない人や、運動習慣がこれまでなかった人は、レベル別で紹介されている場合、まず初級編に取り組む。部位別のプログラムで下半身のものが辛ければ、上半身を試してHIIT自体に慣れること! 無理する必要は決してないんです」
タイマーは達成感までのカウントダウン。
もう限界!! という感情もいわばHIITの醍醐味の一つ。ギリギリの極限状態すらも楽しむ秘訣とは。
「タイマーの音に耳を傾けてみてください。この音は達成感を得るまでのカウントダウン。秒数を刻むたびに達成感が倍になる!と思えば毎秒魂を込められます。どんな運動でも“限界+あと5秒(回)”をやるのか、限界と思った段階で終わってしまうかで、やりきった感に雲泥の差があるもの。せっかく時間を割いて頑張るなら、それ相応の感情を味わいたいですよね!
あとはユーチューブでいうと、同じ動画を見て自らを追い込んでいる人が今現在他にもいる、と思えば孤独感を感じずに楽しめるはず。私もカメラの向こうに友達がいると思いながら、いつも動画を撮影しています」