漢方医学的視点からカラダづくりを応援する、漢方薬店kampo’s(カンポーズ)薬剤師・薬学博士の鹿島絵里です。
皆さま、菌活ははかどっていますか? ダイエットに花粉症、美肌にストレス、あらゆる話題に引っ張りだこの腸内細菌ですので、日頃から意識されている方も多いことと思います。
さて、その意識の中で「食物繊維は摂ったほうがいい」と認識しつつも「糖質制限したいから炭水化物は取らないでおこう」と炭水化物拒否宣言してしまっている方、いらっしゃいませんか? もしそうだとすればとってももったいないことをしているかもしれません!
炭水化物とは何か。
正解は「糖質と食物繊維を合わせたもの」です。つまり糖質を摂りたくないので炭水化物を拒否すると、食物繊維まで拒否してしまうことになるのです! あな恐ろしや。
糖質は米飯、パン、麺、芋、果物、砂糖などに多く含まれます。一方、食物繊維は炭水化物から糖質を差し引いたものです。もう少し突っ込んで言うとヒト由来の消化酵素で消化されにくい成分です。穀物、芋、豆、野菜、果物、きのこ、海藻に多く含まれます。
穀物とか芋とか果物とかは糖質も食物繊維も両方をたくさん含みます。近頃これらを敬遠ぎみで体調が思わしくないなら要注意です!
糖質と食物繊維はとても近しい関係にあり、それが故に炭水化物とひとまとめに表示されているのです。
糖質を抑えつつ食物繊維を摂るために、まずはこれらのことをおさえておいてほしいと思います。糖質を抑えるといっても、制限しすぎは体力の低下や疲労感を生み出すことになります。
食物繊維の不足も腸や腸内細菌の不活発化に繋がりますので巡りのいいカラダにはやはり不可欠な要素です。菌活のキーアイテムである短鎖脂肪酸も食物繊維の摂取があってこそ作り出されるものです。
糖質、食物繊維、炭水化物、正しく理解して日々のカラダづくりに活かしてください!
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