筋トレ前のストレッチは、この種目だけ覚えればいい
トレーニングへのやる気は十分。もちろん大いに結構だが、逸る気持ちが抑えられずに筋トレ前のストレッチをスキップしてしまう人、意外と少なくない。トレーニング前にしっかりカラダをほぐしておけば、関節の可動域が広がり、より効率よく筋肉を鍛えることができる。「でも面倒だし、早く筋トレしたい…」という読者のために、最低限の種目を紹介する。
取材・文/門上奈央 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/村田真弓 トレーニング指導・監修/<a href="/tags/kazutaka_sawaki/">澤木一貴</a>(SAWAKI GYM)
初出『Tarzan』No.800・2020年11月26日発売
ストレッチをサボると筋トレの地道な努力が台無し。ただ伸ばすだけでなくパフォーマンスを高めるコンディショニングを習慣にしよう。
「必要な関節可動域を出す“ムーブメントプレパレーション”を準備運動に、筋トレ時の姿勢を改善。動いた後には駆使した筋肉や腱などの組織を整える“リジェネレーションストレッチ”を習慣化しましょう」(澤木一貴トレーナー)
① ワールドグレイテストストレッチ
6つの動作を一連の流れで行う本メソッドは全身に網羅的にアプローチする“世界一偉大なストレッチ”。柔軟性を高めつつ、体幹の安定化にも有効。各関節の動きを最適化すれば筋トレの準備万端だ!
② ダウンドッグ
- 手幅を肩幅強に、両足を腰幅強に開く。四つん這いの姿勢になり両膝を浮かせる。
- お尻を天井に向かって突き上げ、ふくらはぎから首元まで背面全体の筋肉をストレッチ。
③ 90・90ストレッチ
- 横向きに寝て両手を前に伸ばし、両脚を揃えたまま膝を直角に曲げる。
- 上側の手を弧を描くように動かし、胸を開く(写真2枚目)。
- キツい人は弓矢を引くように上側の手を胸まで引く(写真3枚目)。
④ ラテラルフレクション
- 両足を肩幅強に開く。両手を組んで頭上に伸ばす。
- 息をゆっくり吸いながら上体を真横に倒す。
ストレッチのやり方。
今回紹介したのは「筋トレ前」のストレッチ。①ワールドグレイテストストレッチか、②〜④の3種目のどちらかをチョイス。各動作2秒キープ、左右交互に2〜4セットで実践しよう。
鍛える前に動的ストレッチをベースにしたメソッドを行うことで、筋トレに必要な可動域を出し、正しい姿勢を取りやすくする。体温上昇により神経伝達がスムーズになり、カラダ作りがより効率的になる。