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お酒と楽しく付き合うための適量は意外と少ない! | 年末年始とお酒②

管理栄養士・漢方アドバイザーの安藤有子さんに聞く、「お酒との付き合い方」シリーズ。今回は、アルコールの適量について。

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酒好きには耳が痛い、適量の目安。

忘年会シーズン真っ只中。1年を締めくくる場になると、ついつい気がゆるんで飲み過ぎてしまうことも。それが引き金となってメタボまっしぐらにならないように注意したいところだが、実のところアルコールの適量とはどの程度なのだろうか?

お酒の種類 ビール
(中瓶1本500mL)
清酒
(1合180mL)
ウイスキー・ブランデー
(ダブル60mL)
焼酎(35度)
(1合180mL)
ワイン
(1杯120mL)
アルコール度数 5% 15% 43% 35% 12%
純アルコール量 20g 22g 20g 50g 12g

「国が推進する『節度ある適度な飲酒量』は、純アルコール量で20g程度。上の図(厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」、「節度ある適度な飲酒量」より)を参考にしていただければ一目瞭然ですが、お酒好きにとっては物足りない量かもしれません。ただ、アルコールの適量は体質に依存しますので、お酒の種類を問わず、不調を感じる前に水分を意識的に取るように心がけてください」

忘年会シーズンの飲み会は2〜3時間に及ぶ長丁場。「あの人はこんなに飲んでも健康なのに」という比較はNG。自分のカラダの調子と向き合うことが重要だ。

最初の一杯の前に、食物繊維を。

それだけでなく、飲酒前に食事をすることも大切な準備のひとつ。固形物を食べたとき、カラダのなかでは代謝がはじまる。胃で食べ物を分解し、溶かしたものを腸へと送るわけだが、このときに胃腸が空っぽだと、アルコールがダイレクトに腸に流れてしまうので酔いが早くなってしまう。そうすると、肝臓への負担も大きくなってしまうわけだ。

「ご飯の食べ方と同じで、食物繊維が含まれる野菜海藻類を食べておくと胃腸に負担がかかりにくくなります。その際にオススメしたいのが海蘊(もずく)です。アルコール(エタノール)濃度、血中のアセトアルデヒドを低下させる効能が期待できるほか、お腹を満たす水溶性食物繊維でもあるため食べ過ぎの予防にも最適です」

時間がないときは野菜ジュース。

脂っこい食べ物は消化に時間がかかり、味の濃い食べ物は食欲を増進させる。また、いきなり炭水化物が多い食事などを食べることによって 血糖値を急激にあげてしまうためカラダに負担がかかってしまう。食前と同じように、飲酒前は野菜や海藻類を食べることを意識しよう。

ちなみに、ご飯を食べる余裕がない場合には、野菜ジュースを1本飲んでおくだけでもいいそうだ。

次回は、1回目でも紹介した「お酒と漢方」を深掘り。実際に取り入れたい漢方を紹介します。

教えてくれた人
安藤有子さんProfile
安藤有子(あんどう・ゆうこ)/ 管理栄養士・ペット栄養管理士・漢方アドバイザー。 大手食品メーカー、肥満外来でのダイエットサポート、各メディア監修を経て、 現在オクタウェルにて全国の管理栄養士のスキルアップに従事。

取材・文/石川優太、村上広大 イラスト/加納徳博 監修/安藤有子(管理栄養士、漢方アドバイザー)

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