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“2か月目ランナー”のための「動機付け」に関する3つのQ&A
ダイエット目的で走り始めて1か月。“最初の1か月の壁”をクリアできたなら、習慣になるのは目前だ! 2か月目に疑問に感じるポイントを解決して、“習慣化”まで一気に走り抜けよう。この記事では「モチベーション」に関する対策を紹介する。
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Q. 心拍計は必要ない?
A. 惑わされるならいらない。モチベーションになるなら使おう!
自分の走りを「見える化」してくれる心拍計。明確な目的があって走るときに取り入れれば、確かに有効だ。ただし、注意点がひとつある。自分の体力や年齢に応じた最適の心拍数レンジがあるとしよう。もしくは脂肪燃焼が最も効率的な心拍数レンジでもいい。これらの数字に囚われすぎないことだ。
当然のことだが、コンディションはその日によって異なる。よって、心拍計に設定された数値を上回る日もあれば下回りがちな日もある。これを無視して少しでも設定したレンジから外れちゃ大変と、律儀にペースを変えながら走るのは精神衛生上よろしくない。
数字はあくまで目安。参考程度に捉えて、今日はコンディションが悪いから設定心拍数に至らなくてもまあよしとする。これくらいの心づもりで。その日、自分が一番気持ちのいいペースで走ることが、結果的にいいトレーニングになる。数字は数字と割り切り、見える化することがモチベーションになるならば、大いに活用してほしい。
Q. モチベーションの維持が難しくないですか?
A. 人と繫がってみるのは一つの手です。
痩せるために始めたランニングで、一人で走り込むことに慣れてくると訪れるのがモチベーションの低下。そんな時に使いたいのがランニング専用のSNSツールだ。

SNS機能付きのアプリなら自分が走ったコースの共有もできるし、タイムに対して“いいね”やコメントももらえる。さらにアプリによっては、有料機能で次のランニングに最適なトレーニングメニューまで提案してくれる。
ナイキの提供している『Nike Running Club』やアシックスの運営する『Run Keeper』、トライアスロンや自転車好きに浸透している『Strava』などはユーザーも多い。まずは自分のランをシェア。モチベーションの変化を感じよう。
Q. 朝走るために早く起きるにはどうしたらいい?
A. まずはスリープトラック機能で睡眠の質を上げよう。
忙しいから早く起きて走ってしまいたいのに起きられない。という悩みを抱える人もいるだろう。一概には言えないが早く起きられないのは前日の疲れが残っているから。翌日に疲れを残さないために利用したいのはズバリ心拍計だ。
〈ガーミン〉や〈ポラール〉なら着けて寝るだけで自分の睡眠の質を計測してくれる。時計を着けて寝るなんてと思うかもしれない。しかし、1週間も我慢してみよう。毎日出てくる計測結果を見るたびに、なぜいい眠りができたのか、ダメだったのか、自然と振り返る自分に気づくはずだ。
そうなると、前日の生活を見直していい眠りにしようと試行錯誤が始まる。自分のカラダのクセに気付ければ、すっきり起きられるようになるはずだ。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/齊藤良介 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/Yunosuke 取材協力/三浦直樹(JRTA 日本ランニングトレーナー協会代表)
初出『Tarzan』No.798・2020年10月22日発売