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ラモスの後任。ビーチサッカー日本代表新監督・茂怜羅オズって誰だ!?

日本人のテクニックは海外に負けてません。

昨年、列島が熱狂したラグビーW杯の閉幕から数日後、ある競技の日本代表がW杯ベスト4まで進出していたことをご存じだろうか? ラモス瑠偉前監督が率いるビーチサッカー日本代表がそうだ。

そんな破竹の勢いを見せるチームで、新たに指揮を執るのが茂怜羅オズ氏。ブラジルのリオデジャネイロで生まれ、初めて訪れた日本に惚れ込み、帰化して代表選手になったのが2012年。以来、昨年のW杯で大会MVPを獲得するなど、八面六臂の活躍をしてきた彼が、選手を続けながらプレイングマネージャーとなる。

Moreira Ozu(もれいら・おず)
Moreira Ozu(もれいら・おず)/1986年、ブラジル生まれ。2012年、日本国籍取得、ビーチサッカー日本代表選手に。昨年パラグアイで開かれたW杯でMVPを獲得。このたび選手兼監督に。

「自分以外の選手やプレーの分析はこれまでもやってきたし、“いつかは”と思ってました。ラモスさんはじめ、歴代の監督たちが築き上げてくれたベースを基に挑戦できることが嬉しいです」

ビーチサッカーの聖地に生まれ、母国の代表候補にも選ばれたことのあるオズ氏。現チームをどう捉えているのか。

「日本人のテクニックは海外に負けてません。リフティングや浮き球をコントロールする力が問われるビーチでは大切なことです。それに、メンタルがすごく強い。ドリブルで抜き去られても最後まで諦めないところは、頼もしい武器でしょう」

ビーチサッカーは、退屈な時間が短いんです。

続けて、直近の目標についても教えてくれた。

「まずは来年のW杯アジア予選を1位通過すること。出場が懸かっている緊張感があるので、本戦以上に厳しいかもしれません。今はコロナで時間ができた分、相手チームを分析したり、練習のプログラムをじっくり考えています」

まだまだこの国ではマイナー競技であるビーチサッカー。サッカーの才能を認められながらも、幼少期にビーチの道を選んだ彼が語る魅力とは。

ビーチサッカー
サッカーを上回るダイナミズム。/ビーチサッカーはフットサルほどのサイズの、正方形に近いコートで行う。1チーム5人制で、試合時間は12分間×3ピリオド。プレー中は裸足ゆえ、砂は40㎝以上の深さで粒の大きさも定められている。試合展開が速く、頻発するオーバーヘッドキックなどの迫力あるプレーが見どころ。

オーバーヘッドキックのようなアクロバティックなプレーが飛び出すところでしょうか。いかにボールを落とさないでパスやシュートにつなげるかが肝だから、練習はボールコントロールがメイン。コートはフットサルと同じくらいで、ゴールはフットサルのそれより少し大きい。どこから蹴っても点が入る可能性があって、退屈な時間が短いんです。最近は都心でもサンドコートが増えているので、ぜひやってみてください!」

敵を見定め、冷静に分析し、時に熱弁を振るうオズ氏は、さながら大和の侍である。

取材・文/木戸智士 写真提供/JFA

初出『Tarzan』No.795・2020年9月10日発売

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