アンダーアーマーのカーボン搭載モデル《UAホバー マキナ》なら、シューズにフォームを指導してもらえる
スマートウォッチにスマート家電と、身の回りのモノが普通にネットに繫がる昨今。その流れはランニングシューズにも訪れた。アンダーアーマーのスマートシューズ《UAホバー マキナ》がそれだ。
取材・文/黒田創 イラストレーション/羽鳥好美
初出『Tarzan』No.788・2020年5月28日発売
シューズのミッドソールには加速度センサーが内蔵されている。これが走行時の平均ペース、ピッチ、ストライドといった基本的な数値に加え、着地時の足の角度や接地時間といったデータを取得。データは専用アプリ『MAP MY RUN』に同期すると蓄積&可視化でき、より良い走り方になるためのアドバイスが画面に表示される。
データが蓄積されるほどアドバイスは高精度かつパーソナルなものになっていく。「5kmを完走する」「ハーフマラソンのトレーニング」などレベルに応じた目標を設定でき、筋トレなどのワークアウトのトラッキングも可能なのだ。
シューズに加速度センサーが組み込まれているため、ランの際にスマホを携帯しなくてもデータは収集できる。ただし、スマホを持参してイヤホンと連携させて走れば、ランニング中にペースやピッチを教えてくれるし、コーチのようなアドバイスも受けることができる。
実際に使ってみると、音声でペースを教えてくれるのは時計を見る必要がなくて本当に楽だ。また1kmごとに「ストライドを狭めましょう」と指導が入るので、そのたびにフォームを意識できるのは実にありがたい。
初心者向けのカーボン搭載モデル。
もちろん、シューズとしても高い機能を備えている。ミッドソールに使われているのはシューズ名にもなっているクッション素材の「UAホバー」で、衝撃吸収と反発性を両立する。
その下には、中足部から前足部にかけて高反発樹脂素材にカーボンをブレンドしたフォーク状のプレートが搭載され、着地からの重心移動をスムーズにし、少ない力でも推進力を生み出してくれる。
実はカーボンプレート内蔵シューズは初心者ランナー向きではないといわれる。履きこなすには中足~前足部で着地することが必要で、初心者は踵着地の傾向が強いからというのがその理由だ。
しかし、このシューズは踵着地でも走りやすい設計になっており、加えて着地時の足の角度の平均値がデータ取得できるため、どこで着地しているかを意識することが可能。初心者でも踵着地の癖が早く抜けやすく、推進力あふれる理想的なフォームが実現できるのだ。今から走り始めるあなたも、安心して履いてほしい。