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「壁を乗り越え、“絶対王者”へ。その支えとなった特別な存在です」(ダブルダッチプレーヤー・佐々木唯)

2本のロープを駆使して次々とアクロバティックな技やダンスを繰り出す「ダブルダッチ」。そのトッププロ集団〈REGSTYLE〉のメンバーとして日本のダブルダッチシーンを牽引する一人が佐々木唯選手。衣装とロープには特別な思い入れがある。

2本のロープを駆使して次々とアクロバティックな技やダンスを繰り出す「ダブルダッチ」。そのトッププロ集団〈REGSTYLE〉のメンバーとして日本のダブルダッチシーンを牽引する一人が佐々木唯選手。

披露してくれたのは、昨年、世界最高峰の大会『DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD』で3連覇したときの相棒たちだ。

ダブルダッチプレーヤー・佐々木唯
佐々木唯(ささき・ゆい)/1988年、京都府生まれ。バスケットボールやストリートダンスを経て大学時代にダブルダッチを開始。2014年に〈REGSTYLE〉に所属し、同チームで2017年から世界大会を3連覇中。

「実は、衣装は手作りです。男性4人と私というチーム構成の中で毎回衣装を担当させてもらっているのですが、これはボディから刺繡選びまで想像力をフルに働かせてアイデアを出しました。

テーマは“絶対王者”。圧倒的な存在感とスキルで3連覇してやるという意気込みで作りました。ロープは大会ごとに会場や床のトーンに馴染みすぎないように色を選ぶのですが、その大会ではこのイエローのロープが私たちのパフォーマンスを支えてくれました」

実は3連覇に向けてのチャレンジでは、こんな苦悩もあったそうだ。

ダブルダッチプレーヤー・佐々木唯
衣装は数百種類もの素材から選び抜き、刺繡パーツやエポレットなどもすべて手作業で貼り付けたそう。専用のダブルダッチロープはオーソドックスなコットン製で、この蛍光イエロー以外にもさまざまなカラーを使い分け、「照明を落としてLED内蔵のロープを使うこともあるんですよ」

「初優勝や2連覇のときと比べてチーム全体がすごく重圧を感じていて、大会3日前の練習でさえボロボロだったんです。

これはやばいなと思っていたのですが、翌日たまたま入っていた営業のショーで純粋に観衆を楽しませることだけを目的にプレーしたら何かが吹っ切れて。“私たちのダブルダッチはこうだよ!”と、チームのあるべき姿が明確になり、そのテンションのまま大会に臨めました。

そうやって壁を一緒に乗り越えられたという点でもこの衣装とロープには特別な思い入れがありますね」

text: Kai Tokuhara photo: Yoshio Kato illustration: Shinji Abe

初出『Tarzan』No.785・2020年4月9日発売

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