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発表! 新世代厚底シューズ〈ナイキ エアズーム アルファフライ ネクスト%〉の全貌

〈ナイキ〉から発表された《ナイキ エアズーム アルファフライ ネクスト%》。未来を感じるビジュアルも美しい新世代の厚底ランニングシューズは、一体どんなシューズなのだろうか。

ついに明らかになった次世代シューズの全貌。

2019年10月に「イネオス」という、人類初の42.195kmの2時間切りを目指すイベントが開催された。

男子マラソン世界記録保持者であるエリプド・キプチョゲ選手が、非公認記録ながら1時間59分40秒という驚愕のタイムで42.195kmを走破。そのときに着用していたのが、今回発表された《ナイキ エアズーム アルファフライ ネクスト%》のプロトタイプだ。

エリウド・キプチョゲ選手
マラソン世界記録保持者であるエリウド・キプチョゲ選手。昨年10月に開催された「イオネス1:59チャレンジ」で、アルファフライ ネクスト%のプロトタイプを履いていた。

その頃から、次世代シューズへのさまざまな噂が飛び交っていたが、いよいよ全貌が明らかになった。

今年の箱根駅伝で84.3%という驚異的な着用率を見せた《ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%》と比較しつつ、その進化ポイントを確認していこう。

1. 前足部のナイキズームエアポッド

前足部の2つのナイキ ズームエア ポッド
前足部に2つのナイキ ズームエア ポッドを搭載。抜群の反発性でランナーをサポート。

最も大きな変更点は、ヴェイパーフライ ネクスト%にはない前足部に搭載された2つのナイキ ズームエアポッドだろう。

ナイキ ズームエアは、高圧のエアバッグ内にきつく伸ばされた伸張性の高い繊維を閉じ込めたもの。アスリートの足が地面に着地すると、エアバッグ内の繊維が圧縮されると同時に衝撃が吸収される。そして、繊維が瞬間的に元の形状に復元することで反発性を生み、推進力をサポートする。

ナイキ ズームエアは、決して新しいテクノロジーではなく現在展開されているランニングシューズにも使われているものだが、ナイキの数あるテクノロジーの中でもエネルギーリターンが最も高いテクノロジーなのだという。また、ナイキ ズームエアポッドはフォームに比べると耐久性が高く、シューズ自体の寿命を延ばすことにも貢献している。

2. カーボンファイバープレート

カーボンファイバープレート
スムーズな体重移動を可能にするカーボンファイバープレートをフルレングスで搭載。

アルファフライ ネクスト%のミッドソールに組み込まれているカーボンファイバープレートは1枚。これはヴェイパーフライ ネクスト%と変わらないが、アルファフライ ネクスト%の方が、プレートの前足部の幅が広くなっている。これにはナイキ ズームエアの反発による突き上げ感を緩衝する目的があるようだ。

3. より厚いミッドソール

アルファフライ ネクスト%
アルファフライ ネクスト%は、ヴェイパーフライ ネクスト%よりもさらに厚底になった。

現時点で公表されているナイキ ズームX フォームを採用したミッドソール踵部の厚さは39.5mm(メンズサイズ26.5cm)。ヴェイパーフライ ネクスト%よりも6.5mm厚くなっているということになる。ドロップとも言われるオフセット(爪先部と踵部の高低差)は、変更なく8mm。前足部の厚さは31.5mmということになる。これだけ厚みがあるとバランスが崩れるのではという懸念も生まれるが、前足部の幅を広くすることで安定性を高めているとのこと。

4. アトムニットのアッパー

アルファフライ ネクスト%のアッパー
アッパーには新素材のアトムニットを採用。軽量で通気性が高いだけでなく、水にも強い。

アッパーに採用されたのはアトムニットと呼ばれる新素材。ヴェイパーフライ ネクスト%ではヴェイパーウィーブというナイロン素材が使われていたので、ここも大きな変更点だろう。

アトムニットは、TPUの糸を編んだもので、通気性とサポート性が高い上に、水にも強い特性があるそう。雨や給水ポイントで濡れてもシューズが重くなる心配がない。

来る東京五輪に向けて。

1月31日にワールドアスレティックスが、シューズに関する新たなレギュレーションを発表。シューズのミッドソールの厚さは40mm以下、シューズ内に組み込みプレートは原則1枚といった規制を設けたが、アルファフライ ネクスト%は新基準をクリアしていることになる。おそらく東京五輪を目指すアスリートたちも、これからのレースで着用するのではないだろうか。

2017年に2時間の壁に挑んだNIKEのプロジェクト「Breaking2」で、初代厚底《ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート》を投入し、それまでの常識を覆したナイキ。きっと、このアルファフライ ネクスト%でも新たな記録が生まれるだろう。ナイキのランニングシーンにおける快進撃はまだまだ続きそうだ。

※日本での発売日や価格は現時点で未定。

取材・文/神津文人

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