• 多様化の時代にいかに鍛えるべきか。女性経営者たちが語る、2020年最新フィットネス予想
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2020.02.15

多様化の時代にいかに鍛えるべきか。女性経営者たちが語る、2020年最新フィットネス予想

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近年、女性の間でも筋肉への意識が高まり、筋トレブームが広がりをみせている。“美筋”を獲得するためにも、最新トレンドはぜひともキャッチアップしておきたいところ。フィットネス業界を牽引する女性経営者たちによる座談会から、そのヒントを探る。

去る1月30日、高タンパク低糖質な食宅配サービスを提供する〈マッスルデリ〉による初の書籍『マッスルデリの超効率 美筋ごはん』の出版記念イベントで、4人の女性経営者による座談会が行われた。テーマは“美筋づくり”について。

フィットネスに関わる会社の女性経営者たちは今後のトレンドをどう予想するのか、また氾濫する健康系の情報とどう向き合っているのだろうか。

登壇した女性経営者たち4名
登壇した女性経営者たち。左からSHEPLI代表取締役・牧野雅美さん、マッスルデリ代表取締役・西川真梨子さん、キッカスアンドカンパニー・加茂基香さん、b-monster代表取締役・塚田真琴さん

“美筋”を育むために何が必要か。

「仕事が忙しくてトレーニング(運動)ができない…」という人は多いが、今回登壇した4人は全員がフィットネスを実践している。筋トレやボクシング、トライアスロンなどをライフワークの一つとして取り入れている彼女たちは、“美筋づくり”のために何を意識しているのか。

「やはり成果を上げるには近道はないな、と感じます。今より運動を増やし、タンパク質を意識した食事にすることが一番大切ですね」(西川さん)

パーソナルトレーニングに通っている西川さんは、ボディメイクにおける運動と食事の重要性を改めて実感している。とくに食事のコントロールに悩んだ経験から、〈マッスルデリ〉のサービスのアイディアが浮かんだという。

「それに加えて睡眠も大切ですよね。ハードな運動で疲れている時ほど、質のいいオフを取るべき。つまり睡眠効率を上げる工夫が必要だと思います」(塚田さん)

たしかにトレーニング初心者ほど“休息”を疎かにしがちだが、運動と食事と休息の3つが揃って初めて、筋肉の超回復がスムーズに行われて成果に繋がる。日常生活のパフォーマンスアップにも繋がることは言うまでもない。

「筋トレは継続第一。ワークアウトウェアを日常着にしたり、フィットネス系のコンテンツをSNSなどでフォローして、日常におけるフィットネスとの接触頻度を増やすと、常に意識を高く保てます」(牧野さん)

次にくるフィットネス・トレンドは?

トレーニーとしても、経営者としても、日々フィットネス業界の動向を意識している彼女たち。今の市場のムードと、今後ブームになりそうなコンテンツをどのように予想しているのだろうか。

「昨今ライフスタイルの多様化が進むのに伴って、フィットネスでも個々のニーズにマッチするサービスが増えています。たとえば筋トレでも、エンターテインメント性を求めて〈b-monster〉の暗闇ボクササイズを選ぶ人もいれば、時短を最優先にEMSを駆使したトレーニングを選ぶ人もいます。

在宅ワーカーや専業主婦などは自宅トレが取り入れやすいはず。生き方だけでなくフィットネスも多様化している気がします」(塚田さん)

「自宅トレと言えば、トライアスロン仲間の間では〈ズイフト〉やアメリカで人気の〈ペロトン〉を使っている人が多いです。テクノロジーの進化により、家にいながら臨場感のあるバイクフィットネスができたり、オンライン上で誰かと繋がれるようになった。今後ますます盛り上がる分野だと思います」(加茂さん)

〈ズイフト〉とはバーチャルサイクリングサービスの一つで、自分が持っているロードバイクにロード台とスピードセンサーなどを取り付けることで、デバイス(PCやタブレットなど)上に映し出された世界中のコースを体感できるもの。オンライン上で他のユーザーと競い合うこともできる。

〈ペロトン〉はディスプレイの付いたバイクマシンで、月額のサブスクリプションモデルで動画コンテンツを配信している。リアルタイムやストリーミング配信で、インストラクターによるエクササイズクラスを受講することができる。

登壇した4名
「さまざまなメディアで得られる知識や進化するテクノロジーを活用して運動に取り組む人が今後も増え続けると思います」(加茂さん)

また1本でホエイプロテイン20gを摂れるドリンク《MURB》を開発した加茂さんは、テクノロジーの進化によって栄養摂取も変わるかも、と予想する。

「トライアスロンの競技中はつくづく栄養補給の難しさを感じますが、普段の生活でも、効率的に栄養を摂れるものに対する需要は増す一方ではないでしょうか。

将来的にはタンパク質なども食品や飲料ではない形で、さらに手軽に摂れるようになるかもしません。栄養の摂り方もさらに多様化すると思います」(加茂さん)

「プロテインフードの種類も年々増えてますしね! アメリカには『プロテインポップコーン』や『プロテインキャンディ』なんて製品もありますが、日本でも普通のお菓子感覚でタンパク質を摂取できる商品が、引き続き増えていくのではないかと。

マッスルデリでは昨年プロテインビールを販売しましたが、今後もそういうものを作っていきたいです。日本のフィットネス人口の増加傾向は今後も続くので、タンパク質の重要性はますます周知されていくことと思います」(西川さん)

氾濫するフィットネス情報とどう向き合うか。

フィットネスの多様化が進むことで、WEBをはじめとしてさまざまな情報が飛び交う昨今。いかに情報をいかに取捨選択し、自分なりのやり方を見つければいいのだろうか。

「いろんな情報がある中で明らかに“間違ってそう”なものは排除します。でもそれ以外の気になる情報については、私はまずやってみることに決めてます。

違うかもと思ったらすぐにやめたらいい。ストイックに考えすぎないこともフィットネスを長く続けるうえで大切です」(牧野さん)

「私はネットでの調べ物が好きですが、一つのサイトの情報を鵜呑みにしないよう気をつけています。だからなにか一つのことを調べる時は10個ほどのサイトをチェック。

ネット上の情報には自分の想いまで書かれているものも多く見受けますが、その部分はなるべく排除して、知りたい情報だけを切り取る作業をします。多様な角度から情報を見るための習慣です」(塚田さん)。

マッスルデリの西川さん
「ユーザーたちは、メディアが紹介するものが絶対に良いというわけではなく、自分に合うものがそれぞれ違うということに気づき始めていると感じます」(西川さん)

マッスルデリの西川さんは、消費者のリテラシーが上がっているのを日々現場で実感するそうだ。

「基本的な知識に加えて、フィットネスに取り組む目的を明確に持ち、自分自身の体質をも把握している人が増えていると感じます。そのムードを受け、今後はより目的に特化した商品が増えるでしょうし、真にいいものが市場に増えていくといいなと思います」(西川さん)

多種多様なフィットネスから自分に合ったものを選べる時代だからこそ、いいものを見極めるリテラシーを養ったり、鍛える目的を明確にする。そんなスタンスが身につけば、“美筋”が手に入る日もそう遠くない。

取材・文/門上奈央

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