“転倒予防ベルト”も登場! 変わり種のスマートギア3選|ターザン的「CES 2020」現地レポート(9)
フィットネスやヘルスケア分野の最先端も集まる「CES 2020」を、ターザン的目線でレポート。トレーナー中野ひろゆきさんが気になった、最新のスマートデバイス3点を紹介します。
取材・文・撮影/中野ひろゆき
1. 新しいスマートデバイスは“パンツ”!
柔軟性・肌触りに優れた生体認証データを測定できるの生地メーカーMYANT社が、2020年に《SKIIN スマートパンツ》を発売すると発表しました。
様々なスマートデバイスが販売されている今日この頃ですが、どんなに優れたスマートデバイスでもつけ忘れてしまっては意味がありません。MYANT社のスマートパンツは、遠隔で家族やパートナーがあなたの健康状態(心拍数、睡眠の質、ストレスレベル)などを遠隔管理できます。
「最愛の人に健康状態のシェア」ができる安心感を与えてくれる、“世の中で一番つけ忘れが少ない”スマートデバイスの発売が楽しみです! 販売予定価格は8枚入りで$350(約38,500円)
2. 世界初! 転倒予防ができるスマートベルト。
「CES 2020」でイノベーション賞を獲得したWELT社の《スマートベルトプロ》は、世界で初めて発表された転倒防止機能搭載のベルト。高齢者の転倒予防は様々な企業が力を入れている分野ですので、ベルトで転倒を予防するとはとても興味深いです。
ベルトに内蔵されたセンサーでは、歩数、カラダの動き、左右差などを測定。過去に集取したデータと照らし合わした上で異常な動きを感知したら、転倒のリスクをスマートフォンへ警告します。
この転倒防止機能以外にも、《スマートベルト プロ》には、(1)腹囲の測定機能、(2)座っている時間の測定、(3)食べ過ぎのモニタリング(ベルトのボタンの移動による)などの機能も。高齢者の「安全」をテーマに“転倒防止の安全”と”生活習慣の安全”をサポートしてくれる優れた製品です。販売予定価格は$355(約39,000円)。
3. 膀胱は鍛えられる! 老いを感じる“頻尿”を改善。
老いの一環として受け入れていた“頻尿”にも実はトレーニング方法がある。そう発表したのは「CES 2020」に出展している日本企業〈トリプル ダブリュー ジャパン〉。同社の《D Free》は腹部に特製のスマートディバイスを装着し、生体認証を活用して膀胱内の尿の量を数値化。この数値を1〜10レベルに段階分けし、膀胱内の残尿量をスマートフォンに送信するというユニークなアイテム。
頻尿は、尿漏れの危機感から頻度高くお手洗いに行くことでさらに膀胱が収縮し、頻尿の重度が増すと言うのも悪化原因のひとつ。この原因改善には、生体認証とIoTを活用し「残尿量を確認した上で、正しくお手洗いを我慢する」という膀胱トレーニングが必要だといいます。
膀胱も“筋肉”なので他の筋肉と同じように、部位にあった正しいトレーニング方法で機能改善が期待できそうです。販売価格49,880円。