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ランニングシューズは無数にあれど、自分に合うシューズを見つけるのはひと苦労。せっかくなら本誌ランニング特集で紹介したシューズを体験してみる機会を作ろうと、10月にスタートしたCLUB Tarzan発足後初のシューズ試走会を開催!
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少しでも快適に楽しく走りたい。記録更新を狙うランナーからダイエット目的で走るランナーまで誰もが抱く願望だろう。2019年9月に発売された〈アシックス〉のランニングシューズ《グライドライド》は、“RUNを、もっとラクに、もっと長く。”がコンセプト。まさしく夢のような一足なのだ。
前夜から雨がしとしと降り続けて、すっかり冷え込んだイベント当日。そんな気候をものともせず、朝8時には15人のラン大好きなCLUB Tarzanメンバーが東京・丸の内の総合型ランステーション〈ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHI〉に集合した。
この日のコーチは、アシックスランニングクラブのコーチであり、自身も国内外のレースに出場する小谷浩さん。
「靴底前部にカーブを設けた『GUIDESOLE』(ガイドソール)こそ、このシューズの最大の特徴です」と、準備を終えた参加者の前に小谷さんはグライドライドの特徴を教えてくれた。
「弓状のカーブの構造により、足を出せば自然に“前に転がっていく”ような感覚で走れます。ふくらはぎなどの小さな筋肉でなく、パワーや持久力に秀でた臀部やハムストリングスなどの大きな筋肉を効率よく使って走ることができるので、長い距離でも楽に走れます」(小谷さん)。
この日参加したメンバーは半数以上がフルマラソン経験者。つまり、高い目標を胸に日々走る志の高いランナーだ。
「グライドライドは履き心地がよく初心者にもおすすめしたい一足ですが、個人的には中級以上のランナーにこそ体感してもらいたい。というのも、このシューズで初めて走った時に“走るのは楽しいな”とつくづく感じたからです。
モチベーションが高いと時にランを義務と感じがち。でもこのシューズは厚底ながら軽量でクッションも気持ちいいので、かつて走り始めた頃に感じた“楽しい!”というフレッシュな気持ちを思い出させてくれるはずです」(小谷さん)。
高機能なシューズをフンパツして買ったから、あとは走るだけ! な〜んて意識じゃ、もったいない。シューズの機能を最大限生かすには正しい履き方を心得ることがマストだ。
「まず靴紐は全て緩めてからシューズを履きましょう。足のむくみの状態などは日により、また時間帯により異なるので微調整することが大切。次に、靴紐を緩めた状態でシューズにかかとを合わせること。この時に足の指先に少しゆとりがあるくらいが理想です」(小谷さん)。
また靴紐の結び方にも注意点がある。気合十分だったり、心配性なランナーは靴紐をぎゅっと縛りがちだが、これはパフォーマンスに限らずシューズにとってもNGだ。
「ランニングシューズは生地の柔らかさや薄さに特化したものが多く、ぎゅっと強く縛ると変形のリスクが高まります。自分の足の甲をそっと包むように結びましょう。足を紐で締め付けるように結ぶのではなく、靴紐を両手に持ち、上に引っ張ってから紐をクロスさせて、両脇から紐で“寄せる”ようにして結ぶのがポイントです」(小谷さん)。
グライドライドが正しく履けた頃には、メンバーも走りたくてウズウズしている様子。当初は15kmほど街ランする予定だったが、天気を鑑みて皇居一周に変更。ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIから東京駅の方へ出たのち、靖国神社や千鳥ヶ淵緑道を脇目に皇居周りを走り、日比谷公園を外周したのち丸の内仲通りを経由して戻ってくるコースとなった。
雨で霞んで見える街並みに、グライドライドを履いたランナー一同の足元の赤色が映える。平坦な道やアップダウンのある坂道、いかなる道でも彼らの足取りは安定して軽やかである。
ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIに帰ってきた時も「もう終わったのか」と言わんばかりの表情。やはり、今回の参加者は一枚ウワテだ。グライドライドのかつてないユニークな履き心地に、メンバーも感心しきり。
「ふわ〜っとした独特な乗り心地」「弓状のソールでガンガン進む感じかと思いきや、いざ走り出すと自然に移行できる体感が面白かった」「ゆっくりしたペースを保ちながらも、テンポよく足を出せてラクでした」と楽しんだようで、何よりだ。なかにはイベント終了後、グライドライドをショップでレンタルして、再び街ランに繰り出した人もいた(!)。
「素直に足を前に出せば意識せずとも足が転がっていく。今日は雨で大変でしたが(笑)、レベル問わずいろんなランナーの方に《グライドライド》で走ってもらって、走る楽しさを感じてもらえたらと思います」(小谷さん)。
撮影/大内香織 取材・文/門上奈央