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タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
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トレーニングの軌跡を偽りなく物語るもの、それが筋肉だ。『筋肉図鑑』では、さまざまなトレーニーの筋肉の裏側に迫ります。第12回はボディコンテストで好成績を収め、モデルとしても活躍する、オーストラリア出身のリー・カーマイケルさん。
身長178.0cm、体重86.7kg、体脂肪率9.1%、骨格筋量45.5kg。1982年生まれ。オーストラリア出身。北米やアジアなどで住んだ後、東京在住。世界各国のボディコンテストに、毎年出場。2016年に開催された『NPCJ WORLD LEGENDS CLASSIC』で見事優勝。
ビルダーになり19年。昔からバルクだけでなく美しいカラダが憧れで、ボディビル界のレジェンドであるフランク・ゼーンが私の中で完璧。全部位のバランスが第一ですが、背中は早々に仕上がった部位です。
実は18歳の頃まではプロのマラソン選手になりたくて、全国大会にも出ていました。でも病気が理由で走れなくなったことから筋トレを開始。それまで筋トレは未経験で、周りに屈強な体格のラガーマンの友人が多かったのもあり、ガリガリ体型がコンプレックスでした。
回復したら鍛えつつもまた走ろうと考えてましたが、「両立は難しい」とコーチに言われ、筋トレを選びました。オーストラリアでは18歳になると飲酒可能になりナイトクラブにも行ける。自信が持てるようになれば彼女もできるかなと。結果的に、筋トレが彼女といえるほどの筋肉オタクになったんですけど(笑)。
初来日は9年前。ワーホリのビザで遊びに来て日本がすぐ好きに。唯一、物価が高くてタンパクプアなのが難点。来日時はあまりお金がなく、肉を買うと家賃が払えなくなるので米と卵をメインに食べていたらさすがに痩せてしまいました…。
サプリも私には割高な印象なので海外から取り寄せます。とはいえ、常飲するのはプロテインとフィッシュオイルくらい。食材の栄養をまるごといただく“ホールフード”が一番だと思ってます。
一日8食に徹した時期もありますが、一食の満足度を高めたいので今は3食。好物は塩とスパイスで焼いた鶏胸肉で、和食なら脂身の少ない刺し身。減量中はマグロの刺し身とサラダが鉄板です。
目標があるから日々筋トレに励んでいますが、音楽を聴きつつ一人黙々と筋肉に向き合う時間はメンタルセラピーでもある。トレーニングしない生活は考えられませんね。
取材・文/門上奈央 撮影/山城健朗
(初出『Tarzan』No.775・2019年10月24日発売)