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Vol.4 50歳を過ぎてから接客ミスが増えました。記憶力回復の方法は?【超回復相談室】

他人とは共有できない極私的な悩み。でも、できれば現状を元のレベルに回復させたい。可能であればベターな状態までもっていきたい。その道の第一人者が多種多様なお悩みに答える「超回復相談室」をここに開設!

Q:50歳を過ぎてから接客ミスが増えました。記憶力回復の方法は?(バーテンダー・50代男性)

お客さんの顔と名前を覚えるのは得意なほうですが、50過ぎるとだんだん昔できたことができなくなって、顔は覚えてるけど名前が出てこないとか、似た雰囲気のお客さんと酒の好みを取り違えたりとか、ミスが増えました。この先60代、70代になったらどうなるか心配です。記憶力を回復するにはどうしたらいいですか。

A:記憶は出力依存的なのでアウトプットの習慣をつけましょう。

顔と名前を一致させる能力のピークは28歳。でもエピソードを覚えたり相手の表情から感情を読む能力は今後も伸びます。今までとはやり方を変えて、これからは経験を生かして記憶力を磨きましょう。

あなたに足りないのは「記憶の出力」です。店が終わって家に帰ってからお客さんの名前と特徴を記すカードに情報をアウトプットする。記憶は出力依存的なので出して使わないと定着しません。

このとき、自分が得られるメリットをお客さんと結びつけると記憶がより定着しやすくなります。(回答・脳科学者 篠原菊紀さん)

教えてくれたひと
篠原菊紀
篠原菊紀(しのはら・きくのり)/諏訪東京理科大学工学部情報工学部教授。専門は応用健康科学、脳神経科学。「学習」「運動」「遊び」など日常的な場面での脳活動を研究。メディア出演も多く、著書多数。

取材・文/石飛カノ イラストレーション/死後くん

(初出『Tarzan』No.774・2019年10月10日発売)

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