医師界のソムリエ・秋津先生、気の進まない飲み会は行くべきですか?|酒とカラダの素朴な疑問(4)
酒をこよなく愛し、カラダにいい飲み方を提唱する肝臓のプロ、日本ソムリエ協会名誉ソムリエである秋津壽男先生に、正しいお酒の飲み方を聞きました。今回のテーマは「気の進まない飲み会に行くべきか否か」。
取材・文/黒田創 イラストレーション/井内愛 取材協力/秋津壽男(秋津医院院長)
(初出『Tarzan』No.770・2019年8月8日発売)
「飲みニケーション」が重なるとカラダに毒。
職場の飲み会や取引相手との宴席は仕事上のコミュニケーション手段として重要視されがちだが、義理で飲むお酒はカラダに悪い、と秋津先生。
「気の置けない仲の同僚ならまだしも、上司や取引先に気を使いながら、仕事絡みの楽しくもない会話を交わして飲む酒がおいしいわけがありませんよね。
どんなに高級なお店であっても、飲み代を経費で落とせるとしてもそれは同じ。今日は飲む気分じゃないと感じたらキッパリ断ること。マイペースでおいしく飲める機会の方を優先しましょう」
とはいえ、付き合いが悪いと思われるのも差し障りがある。
「毎回断ると角が立つなら、2回に1回は断るなどうまく立ち回りましょう。また宴席ではある程度でソフトドリンクに移行して翌日に酒を残さない工夫を。
あと飲み放題の店に行き、せっかくだからと無駄に杯を重ねるのもNG。特に30~40代になったらカラダのためにもガブ飲みは厳禁です。1杯を大切に!」