- 鍛える
フィットネスの習慣化を助ける新感覚ライト《ライフコンディショニングシリーズ》を体験
PR
忙しい現代人はカラダのアラームを見逃しがちだ。背景公式+6つの公式からなる「自律訓練法」で、自分のカラダの反応に耳を傾けよう。
寝ないと自律神経は休まらないが、自律神経が疲れるほどの心身のストレスがあると眠れない。
このジレンマ解消に役立つのが、自律訓練法。手脚の重さ、温かさ、心臓の拍動、呼吸のリズムに意識を向けて、眠りへ誘うメソッドである。
多忙でつねにマルチタスクで何かを考えることに慣れた現代人は、夜を迎えても頭を空っぽにできない。その悪習は入眠を妨げてしまうけれど、自律訓練法はカラダに注意を逸らしながら無心になれるのが大きな利点だ。
自律訓練法は暗示の一種だから、疑い深い人は要注意。効くと信じて虚心に取り組む姿勢を忘れずに。
「私自身、最初は半信半疑でしたが、やってみたらすぐに眠れるようになったので、選手にも薦めるようになりました」(フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さん)
自律訓練法には、背景公式+6つの公式がある。眠ってもいい格好に着替え、1から順に行ってみよう。最後まで行わなくても、途中で眠たくなったらそのまま寝てもOKだ。
日中の緊張緩和にも効果的。「直前の緊張をほぐすために、本番の10分ほど前に第1公式だけやってリラックスする選手もいます」。
利き腕、利き脚からスタート(感覚が鋭い利き腕、利き脚から始めると、重感覚が得やすい)。腕は片腕から両腕へ、肩の付け根から腕全体に意識を向ける。脚は片脚から両脚へ、股関節から足先まで意識を向ける。
筋肉が緩むと末梢の血管が広がり、血流量が増えて皮膚の温度も上がる。過剰にジンジン、ズキズキ脈打つ感じがするときは、心のなかでのささやきを「温かい」から「かすかに温かい」に変える。
自然にゆったりと打つ心臓の鼓動を感じる。心拍数を減らそうとしなくていい。
心身のリラックスをより深めるために、自然な呼吸に任せて公式を繰り返すことだけに集中。
肺で温められた空気がお腹の方へ流れていくイメージを持つ。
最後に「頭寒足熱」にしてフィニッシュ。ここまでの効果をすっきりまとめる。額の表面に涼しい風が吹いているイメージで行う。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/山内省吾 ヘア&メイク/天野誠吾 漫画酢/コルシカ 取材協力/中野ジェームズ修一(スポーツモチベーション)
(初出『Tarzan』No.769・2019年7月25日発売)