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タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
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トレーニングの軌跡を偽りなく物語るもの、それが筋肉だ。『筋肉図鑑』では、さまざまなトレーニーの筋肉の裏側に迫ります。第5回は〈ゴールドジム〉に所属する澤田めぐみさん。
【今回の筋肉】
ゴールドジム所属・澤田めぐみさん
1961年生まれ。身長162cm、体重51.9kg、体脂肪率9.1%、骨格筋量36.4kg。〈THINKフィットネス〉勤務。競技歴6年目。18年『アジアボディビル&フィットネス選手権』女子フィジーク優勝。実は走るのも好きでフルマラソンに出場した経験も。
華奢な体型に憧れていた私がコンテストに出てトレーナーになるとは8年前は想像もしなかったです。
鍛え始めたのは2011年、当時高2の娘が海外に留学したのがきっかけです。3歳からダンスを頑張る娘に自分の全てを託すような生活でしたが、突然余白の時間が。「私も何か始めて、輝いた姿で娘と再会したい」と思い、娘が出国した翌日からランとジム通いをスタート。
ジムで知人にコンテストの出場を誘われたのは数か月後です。そんなの考えたこともなかったので「絶対出ません」と即答しました。でも、すーごいしつこくて(笑)。「一度だけね」と思わず承諾しちゃいました。
でもデビュー戦で優勝して考え方が一転。「次の大会でも優勝するぞ」とスイッチON。ゴールドジム公認トレーナーの本野卓士さんに師事しながら、私自身もトレーナーの道へ。実績を生かして誰かのトレーニングのお手伝いをしたいと考えた時、自然に心が決まりました。
順風満帆? いえ、もちろん挫折も経験済みです…。競技歴2年になる頃に食事制限に疲れたのか、カラダがタンパク質を一切受け付けなくなり、プロテインすらNGに。せめて今の筋肉は維持せねばと、アミノ酸ローディングをしつつも「もう終わりかも」と思いました。
ただ不思議なことに、2か月後に次の大会が決まると再び食欲が戻った。この経験があったからお客さんに体調に合わせた食事指導ができるし、目標設定の大切さを痛感しました。
今の目標は世界で表彰台に立つこと。メダルを掛けた自分がいる光景を描きつつ、日々頑張っています。
筋トレに出合うきっかけをくれた娘は今アメリカに住んでいます。ビデオ通話をすると娘と一緒にいる彼女の友人に“Show me muscle!”と言われることも。恥ずかしいので、お見せしませんけど(笑)。
取材・文/門上奈央 撮影/山城健朗
(初出『Tarzan』No.768・2019年7月11日発売)