足首がしなやかに動かないと…。
ヤンキー坐りはだらしなく見えるものだが、実は足首が柔らかくないとできないもの。和式トイレが減り、バリアフリー化が進んで足首を大きく動かすチャンスが減ったおかげで、足首が硬すぎて完全にしゃがめない人が急増中。
足首は地面にもっとも近い関節で、建物でいうなら土台に相当する大事な部分。足首がしなやかに動けないと、ドミノ倒しが起こるように膝関節や股関節にも連鎖的にダメージが加わりやすい。
逆に体重は最終的にすべて足首に加わるから、全身の使い方次第で足首は硬くなりやすい。
3つのポイントで足首をケア!
狭い意味での足首=足関節は、脛の骨(脛骨と腓骨)と踵上部の骨(距骨)が作る距腿関節を指す。広い意味での足首は、踵上部の距骨と踵下部の踵骨が作る関節(距骨下関節)を含む。
しゃがみにくいタイプは姿勢と動作を矯正。足首に負担のかかる重心のかけ方や立ち方を修正する。次に足首の関節の内部のズレをリセット。仕上げに周囲の硬い筋肉をほぐし、弱い筋肉を強くしよう。
姿勢や動きをやわらかく。体幹と骨盤を鍛えて足首にかかる余計な負担を軽くする。(10回×1セット)
1. フラダンス
2. 水平膝蹴り
3. 横向き壁ドン
関節内をやわらかく。足首を構成する2つの主要な関節をしっかりアジャスト。(10回×1セット)
1. 指から運動
2. ボールころころ
3. 足首の押し込み
関節外をやわらかく。足裏のアーチを支える筋肉を鍛えて、ふくらはぎを柔らかく。(10回×1セット)
1. タオルギャザー
2. 脛倒し
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/村田真弓 監修/三枝 剛(理学療法士、都立大フィジオケア&コンディショニング)
(初出『Tarzan』No.702・2016年8月25日発売)
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