• 知らぬ間に陥る落とし穴。オーバートレの回避とココロの対処法6つ
TRAINING
2019.03.31

知らぬ間に陥る落とし穴。オーバートレの回避とココロの対処法6つ

190329_690_06-1

知らぬ間に陥るトレーニングの落とし穴、オーバートレーニング症候群。競技者だけの問題ではないから要注意だ! 練習もできている。だけど振るわない。そんな時は、ココロをいったん見つめよう。中野ジェームズ修一さんに教えていただきました。

1. やる気が低下しても、メンタルは疑わない

運動を始めたのはいいけれど、何日かするとモチベーションが低下して、続けられなくなってしまう。自分のメンタルのせいにしている人は多いでしょうが、もしかしたらオーバートレーニングが原因かもしれません。運動量が多いせいで、やる気がなくなっているのに、勘違いしているんですね。

だから、モチベーションが低下してしまったら、もっと軽めのトレーニングにしてやる。そうすれば、やる気が保て、長期的な継続が可能になる。カラダを変えていくことができるのです。

2. 目標設定が高くて、強度が高すぎないか

競技選手の中には、筋肉が張っているのに自覚できないという人がいます。これは、目標設定を高くしているために、常にプレッシャーがかかり、脳が痛みを感じないような状態に陥ってしまうことで起きます。こうなってしまうと、自分のカラダを守ることはできません。

ですから、常に客観的に自分のカラダを知っておくことが大切。毎日、筋肉を触るんです。そうすれば、痛みがなくても、普段と違うということを感じることができ、運動量を減らすなど対策がとれるのです。

3. ストレスからくるカラダの異変に注意

オーバートレーニングが引き金となり生まれるストレス。これを原因としてカラダに異変が起きます。とくに背中の僧帽筋上部が緊張しやすくなる。そうなると、肩甲骨の動きが制限され、肩関節の可動域が狭まってしまう。これも、背中の上部を触ってみればすぐに硬くなっていることがわかります。

肩甲骨は投擲競技だけでなくランニングでも非常に重要な役割を果たす。だから、硬いと感じたら、入念にストレッチをして、ストレスを取り除くために運動量も減らしてほしいですね。

4. 痛みを感じやすい。ストレスを疑おう

人間は常にカラダのどこかが痛んでいるはずですが、普段は感じていません。少しの痛みで跳び上がっていては、生きていけないから。そのためにオピオイドという脳内物質がある程度の痛みを抑えてくれているのです。

しかし、何かストレスがかかると、この物質が分泌されにくくなり、少しの痛みでも感知してしまうようになる。異常が見つからないような痛みの原因のひとつはコレ。もちろんオーバートレーニングのストレスも一因となるので、痛みに注意を払うことが大切です。

5. 精神を解放できる何かを見つけよう

しっかり練習をしているのに、なかなかタイムが伸びないと言う選手がいました。とくにどこも悪くないけど、こんなことが起こることがある。知らず知らずのうちに、トレーニングによって精神的な抑圧を受けてしまうのです。

このとき私は「好きなことで、最近やっていないことはない?」と尋ねました。すると、温泉に行ってないとの返事。そこで行くように言ったら、翌日には見違えるような動きを見せてくれました。精神的抑圧から解放される何かを見つけることも重要です。

6. 疲れの原因を知り、次シーズンに備える

暖かくなるにつれてトレーニングがハードになりがち。学生なら春や夏には合宿などもありますしね。例えば夏の疲れは秋に出ます。が、その原因がオーバートレーニングなのかを見極めることは大切。

夏はたっぷりと汗をかき、鉄分が多く排出されます。鉄不足は疲労に繫がる。だから食事やサプリメントを利用して鉄分を積極的に摂る。そのうえで秋に疲れが出るのなら、原因は鉄不足ではなくオーバートレーニングだということがわかる。対策は休養をたっぷりとることです。

教えてくれた人

中野ジェームズ修一さん/2年連続箱根駅伝総合優勝の青山学院大学駅伝部のトレーナーとして活躍。望み通りの結果に結びつける指導法にトップアスリートもアマチュアアスリートも行列をなす。


取材・文/鈴木一朗 イラストレーション/安ヶ平正哉 取材協力/中野ジェームズ修一(スポーツモチベーション代表)、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院+スポーツ運動科学研究所
(初出『Tarzan』No.690・2016年2月25日発売)

Tarzan 公式アカウントから
最新情報をお届けします。

雑誌『ターザン』768号

ここにエラー文言が入りますなりゆきですここにエラー文言が入35文字以内

ご登録いただくと、弊社のプライバシーポリシーとメールマガジンの配信に同意したことになります

完了

ご登録ありがとうございます。

雑誌『ターザン』768号