「リハビリのとき、栄養の大切さを実感しました」|石川祐希・勝負のカラダづくり vol.6
以前公開した記事ではダイナミックかつ美しい跳躍を披露してくれた、バレーボール・石川祐希選手。現在、イタリア・セリエAのチーム〈シエナ〉で活躍する彼は、自分のカラダとどのように向き合い、世界最高峰のリーグで勝負をしているのか。
『Tarzan』本誌の特集テーマをお題に、日々のカラダづくりの裏側に迫るWEB限定連載!
取材・文/石飛カノ 撮影/角戸菜摘
日本代表を離れて、栄養の大切さを実感
『Tarzan』No.758は「これだけ食べても太らない!」特集。体脂肪率は6〜7%という石川祐希選手にとっては、ダイエットなど無縁。ですよね? レシピなんて不要。ですよね?
「そんなことはないですよ。できる限り自炊をしているので。自炊のときは極力脂質を少なくすることも心がけています。不足しがちなビタミンとミネラルを意識して献立に盛り込んでいるので、作るのがカンタンで、栄養バランスのいいレシピが知りたいですね」
自炊を心がけるようになったきっかけは、昨シーズン、ケガで日本代表を2か月間離れたこと。
「リハビリとカラダづくりに専念しているとき、栄養の大切さを改めて実感しました。今はサポートしていただいている明治さんの栄養士の方に栄養指導をしてもらっています」
自炊はプロのアスリートとしての生活の基盤と捉えているという。
「栄養管理は今後のキャリアの基盤づくりでもあり、長くバレーボールを楽しむための武器でもあります」
新鮮なイタリア食材を楽しんでいます
「朝食は毎日、昼食・夕食もチームメイトとの食事以外は、ほとんど自炊をしています。イタリアは食材が新鮮で美味しいので、特定のメニューをつくるというよりは、シンプルな味付けで食材の味を楽しんでいます」
「主食は、ほとんどお米です。日本から炊飯器を持ってきているので、昼と夜はご飯を炊いています。主菜はお肉が多いです。牛、豚、鶏バランス良く食べています。僕の住んでいるシエナは内陸なので、魚は種類が少なく、値段も割高です」
「ただ、魚でしか摂れない栄養素もあるので、tonno(ツナ・マグロ)の切り身を買って来てステーキにして食べたりしています」
「ビタミンを摂るための副菜は、野菜スープが多いです。日本から持ってきた調味料を使ってつくっています。スープだと、切って煮るだけなので簡単ですし、たくさんつくって冷蔵庫に入れておけば、次の日も食べられるので、 練習が続く日でも欠かすことなく栄養が摂れます」
「食後には、ヨーグルトやフルーツも毎日食べています」
石川祐希
いしかわ・ゆうき/1995年生まれ。小学4年でバレーを始め、2014年に日本代表入りを果たす。同年から世界最高峰リーグの一つであるイタリア・セリエAのチームでプレーし、2018年4月、大学卒業と同時にプロ宣言。今シーズンは同じくセリエAのシエナに所属。
instagram:yuki_ishikawa_official