「高校まではあまり体格に恵まれてなかったんです」|石川祐希・勝負のカラダづくり vol.5
以前公開した記事ではダイナミックかつ美しい跳躍を披露してくれた、バレーボール・石川祐希選手。現在、イタリア・セリエAのチーム〈シエナ〉で活躍する彼は、自分のカラダとどのように向き合い、世界最高峰のリーグで勝負をしているのか。
『Tarzan』本誌の特集テーマをお題に、日々のカラダづくりの裏側に迫るWEB限定連載!
取材・文/石飛カノ 撮影/角戸菜摘
コンディショニングは2本柱で考える
『Tarzan』No.757は「コンディショニング新常識」。狙いは骨、筋肉、内臓など全身ケアで不調や疲れを取り去ること。世界で闘う石川祐希選手にとってのコンディショニングとは?
「自分にとってのコンディショニングは、ケガをしないためのカラダづくりとパフォーマンスを向上させるためのカラダづくり。この2本柱です」
前者は食事における栄養管理やストレッチ、疲労を溜めないためのトレーナーによる施術など。後者の主軸はウェイトトレーニング。どちらが欠けても、思うようなプレーは実現できないと考えている。
「というのも、学生時代から“カラダの調子がよくない”ことが、すごく嫌だったので。それに、僕は高校まではあまり体格に恵まれていなかったんです。だから、基礎的なカラダづくりができるという理由で中央大学を選びました。日本代表になってからは、トレーナーやドクターからより専門的な話を聞く機会も増えて、コンディショニングの大切さや理解が深まりました」
今後の目標は今のいいコンディションを保ち、ケガをせずに最後までリーグ戦に出場し続けること。2本柱でつっ走れ!
ウェイトトレは60〜120分を週2回
「ウエイトトレーニングはチームで1時間半〜2時間くらい、週2回の頻度でやっています。メニューは、同じときもあれば違うこともあり、基本的には、
- フロントスクワット
- ラットプルダウン
- ダンベルベンチプレス
の3つを、徐々に負荷を上げて10回、8回、6回、4回、2回の6セット行っています。その他にも、ブルガリアンスクワットや片足のルーマニアンデッドリフト、レッグエクステンションなどもやります」
「常にやる目的を明確にして、鏡を見たりトレーナーに見てもらいながら正しいフォームでできているかを意識しています。正しいフォームでできていないと、それ自体が怪我につながったりもしますので」
石川祐希
いしかわ・ゆうき/1995年生まれ。小学4年でバレーを始め、2014年に日本代表入りを果たす。同年から世界最高峰リーグの一つであるイタリア・セリエAのチームでプレーし、2018年4月、大学卒業と同時にプロ宣言。今シーズンは同じくセリエAのシエナに所属。
instagram:yuki_ishikawa_official