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同じ体脂肪でもこんなに違う。皮下・内臓・異所、一番のワルな脂肪はコレだ!

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肝硬変や肝臓がんの発端にも

体脂肪というと、どのくらい溜まっているか、量ばかりが注目を浴びてきた。しかし現在はどこに溜まっているかという場所の違いが、健康度を左右しているとわかってきた。

「悪い順に並べると異所性脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪となります」(名古屋大学環境医学研究所の菅波孝祥教授)

簡単に解説していこう。異所性脂肪とは、肝臓や心臓や筋肉などのように本当なら体脂肪を多く溜めないところ(異所)に溜まる体脂肪。肝臓に溜まると非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を起こしやすく、このうち進行性の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は肝硬変や肝臓がんの発端となる。

内臓脂肪は消化管周辺に溜まる体脂肪。中年太りで出てくるお腹の中身でメタボリックシンドロームの元凶だ。

皮下脂肪は体脂肪本来の役割であるエネルギー備蓄をおもに担う。断熱材やクッション材としての機能もあり、体型を緩めるという外見上の問題を除くとさほど悪者ではない。

アドレナリンが内臓脂肪を分解

体脂肪がどこに溜まるかは実は量で決まる。太っていない人の大半は害の少ない皮下脂肪から先に溜まり、太るに従って内臓脂肪が増えてくる。

それでも収まり切れなくなると、最後の受け皿として仕方なく異所性脂肪が溜まる。内臓脂肪や異所性脂肪の増加が肥満に伴う合併症をもたらすのである。

とはいえご安心を。食事制限と運動で痩せ始めると、悪者の異所性脂肪と内臓脂肪から先に落ちる。

脂肪組織にも自律神経が分布していて、内臓脂肪には自律神経のうちでも特に交感神経が多く分布。この交感神経から分泌されるアドレナリンは内臓脂肪を分解して消費を促すのだ。

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教えてくれたひと

菅波孝祥さん(すがなみ・たかよし)/名古屋大学環境医学研究所分子代謝医学分野教授。医学博士。基礎研究と臨床研究を繫ぎ、生活習慣病治療に繫がる研究を担う。京都大学医学部卒業。京大、東京医科歯科大学を経て現職。

取材・文/井上健二 イラストレーション/しりあがり寿 取材協力/菅波孝祥(名古屋大学環境医学研究所教授)

(初出『Tarzan』No.756・2019年1月4日発売)

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