太りにくいカラダを作るために、押すべきツボは?
代謝アップ、安眠、食欲抑制、便秘、むくみ解消に効く! 「ツボを押して体重がガクンと落ちるということはありません。ですが、太る要因を回避することは可能です」と語る、多くのアスリートから信頼される神崎貴子先生が教えてくれる10のツボ。
取材・文/門上奈央 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/村田真弓 監修/早坂信哉(温泉療法専門医)
(初出『Tarzan』No.749・2018年9月13日発売)
そもそもツボとは、内臓などに何らかの異常があった際に、硬さや圧痛として異変が表れる場所。体表にあるツボを外から刺激することで、その働きを正常化させ、不調を改善するというのが東洋医学の考え方だ。
それは不調改善に限らず“太りにくいカラダ”を作るうえでも有効。
「ツボを押して体重がガクンと落ちるということはありません。ですが、満腹中枢に働きかけて過食を防いだり、消化器の機能を高めて便秘を改善したりと、太る要因を回避することは可能です」(神崎貴子先生)
さらにツボを押すと副交感神経が優位になるため、カラダがリラックスモードに切り替わる。つまりストレスによる暴飲暴食、不眠なども防ぐことができるというわけだ。
押し方は至って簡単。指の腹を使って、“痛気持ちいい”と感じる強さで5秒程度じんわりと刺激するだけ。背中などの手が届きにくい場所はツボ押しグッズを使ってもOK。これを1日3〜5セット。朝出かける前、食事前、睡眠前といったタイミングで押すといい。
「ツボは毎日押しても問題ありませんが、眠さやだるさが表れた場合は押しすぎている可能性も。押す回数を減らしたり、ツボを変えたりといった調整をしましょう」。
目次
1. 代謝機能を高めて内側から燃えるカラダに
2. ベッドに入る前に押して深〜い眠りを誘おう
3. 食べ過ぎを防ぐべく食事前にプッシュ
4. 排便リズムを取り戻しぽっこり腹の便秘を解消!
5. 水分代謝を促せば見た目もスッキリ
教えてくれたひと
神崎貴子さん
かんざき・たかこ/鍼灸あんま指圧マッサージ師、(特非)日本スポーツアロマトレーナー協会副理事長。〈さくら治療院〉の院長。シドニーとアテネ五輪ではトレーナーとして選手村に入り、海外選手を担当した経験も。「今日トレ」月曜日の監修を担当。