タンパク質って、どのくらい摂ればいいの?

取材・文/石飛カノ イラストレーション/クレメンス・メッツラー 監修/藤田 潤(立命館大学スポーツ健康科学部)

(初出『Tarzan』No.726・2017年9月14日発売)

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答え:一般人なら体重1kgにつき0.8〜1g強でオッケーです

厚労省の「日本人の食事摂取基準2015年版」によると、20代以上のタンパク質推定平均必要量は1日50g、推奨量は60gだ。体重60kgとすると、体重1kg当たり0.83〜1gのタンパク質が必要という計算になる。

これはエネルギーとタンパク質に含まれる窒素量から算出したもの。全体的なエネルギー量が足りないとタンパク質がエネルギーとして利用されてしまう。なので、エネルギーと窒素から係数を導き出し、それによって算出された数値。一応、効率よくタンパク合成を促すための数値といえる。

1日60gとすると、3で割って20g。やはり1食のタンパク質必要量は20gということに。

ただし、これは身体活動レベルが「ふつう」の人の場合。何をもって「ふつう」かというと、一般的な生活をする日本人のほぼ半数に該当する活動レベル。デスクワーク中心だけどときどき立って作業したり、通勤や家事やごく軽い運動などをする場合を指す。