ランニングギアにプラスしたい「インナーウェア」のススメ
取材・文/黒田 創 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/大谷亮治 取材協力/牧野 仁(Japanマラソンクラブ代表)
(初出『Tarzan』No.728・2017年10月12日発売)
走れば当然、汗をかく。最近は吸汗速乾性の高いランニングウェアがたくさんあるが、大量の汗をかいた場合、ウェアがなかなか乾かず、不快なまま走らないといけない。
そこで、さらに快適性を求めるべく通常のシャツの下にもう一枚インナーウェアを着てみよう。これはアウトドアやエンデュランス競技などで重宝されているアイテム。ここではJapanマラソンクラブ代表の牧野仁さんイチオシのオンヨネのインナー《メンズブレステックPPノースリーブ》を例に、その利点を解き明かしていこう。
汗冷え対策、ぬかりなく
素材のブレステックPPは繊維の中で最も軽い化学繊維、ポリプロピレンを採用したもの。ポリプロピレンの比重は0.91と水より軽く、吸水の基準となる公定水分率は0.0%。まったくと言っていいほど水を吸わないのだ。
こうした素材は汗を素早く離し、外に押し出す能力を持つ。肌にある汗はすぐさまインナーウェアの外側に移り、肌は常にサラサラの状態をキープできる。あとはその上に吸汗速乾性に優れた従来のランニングウェアを着れば、インナーウェアに浮き出た汗を吸い取ってくれるという仕組みだ。
ちなみにこのウェアの重量は51g(Lサイズ)と軽く、重ね着しても重さは感じない。
インナーウェアを着用すれば、従来のランニングウェアのような汗冷えのリスクが少なくなるのも大きなポイント。汗をかいたらすぐ逃がす。快適ランと持久力向上のために、ぜひ一着。
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