ツラい便秘にサヨウナラ! 大腸の働きを取り戻そう|のびのび〜ストレッチ vol.12
大腸を動かす筋肉が低下すると、蠕動運動が悪くなり、日々の排便がスムーズにいかなくなってしまう。「のびのび〜ストレッチ」第12回は、「便秘」を改善するためのストレッチ。腸を揉むように刺激する3種のストレッチを、快便のための習慣にしよう!
取材・文/黒澤祐美 撮影/小川朋央 ヘアメイク/村田真弓 スタイリスト/高島聖子 監修/坂詰真二
ひと口に便秘といっても、ストレスなどが原因で自律神経が乱れて起こる「痙攣性便秘」、腸や胃、肛門などの器官疾患による「器質性便秘」、便意が脳に伝わらないために起こる「直腸性便秘」と種類はさまざま。
そのなかで今回アプローチするのは、大腸の働きが悪くなって起こる「弛緩性便秘」。これは、大腸を動かす筋肉が低下することで腸の蠕動(ぜんどう)運動が悪くなり、排便がスムーズに行われなくなっている状態のこと。
そこで腸を揉むように外部から刺激をして、蠕動運動を促そうというのが今回の狙いだ。辛い便秘よ、サヨウナラ!
1. ペルビス・ローテーション
(1)膝を立てて床に座り、足を肩幅よりやや広めに開く。両手をカラダの後方につき、上体を支える。
(2)上半身は動かさずに、ゆっくりと両膝を右方向に倒して腰を捻り、続けて両膝を左方向に倒していく。お腹の内部の圧力が上下することで、大腸が刺激される。これを10往復×1〜3セット。
2. ライイング・ニータック
(1)クッションを頭の下に敷き、床に仰向けで横になる。両膝を曲げ、両手で膝を持つ。
(2)両膝を胸の方にゆっくり引き寄せ、骨盤を床から離し、ゆっくり元へ。これを10回繰り返し、腰の筋肉の緊張を和らげると共に、大腸の蠕動を促す。1〜3セット。
3. ニーリング・ダウン
(1)床に四つん這いになり、両手を肩の真下につく。脚は腰幅に開く。
(2)両肘を曲げて前腕を床につけ、おでこを床に近づける。お尻を突き出し、骨盤底筋群を緩める。30秒キープを1〜3セット。