腸内細菌叢を整えるサプリの5W1H|トレーニングを後押しする、サプリ名鑑

食事制限をしながらトレーニングに励むと、通常食で栄養を補充しきれないこともある。あなたのトレーニングを後押ししてくれるサプリ名鑑。今回は「腸内環境」編。

取材・文/廣松正浩 撮影/角戸菜摘 イラストレーション/加納徳博 取材協力/杉浦克己(立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授、学術博士)

(初出『Tarzan』No.745・2018年7月12日発売)

こちらもチェック! 関連記事:

What?|どんなサプリがある?

食事制限と強度の高い筋トレはどちらも大きなストレスをもたらすのに、それを同時進行で行おうというのだからさすがに大変。こうした時期に免疫力がうっすら下がり気味になるのは、体育会系の合宿経験者なら経験済みだろう。

「ダイエット期には乳酸菌製品で腸内細菌叢の改善を目指すのもお勧めです」(杉浦克己博士)。

とはいえ、一度に摂る量は知れたものだから、パック入りは食べ切るまでに日数ばかりが過ぎてしまう。生活が不規則で冷蔵庫の管理が甘い人は賞味期限に追われるはめに。その点、タブレットなら常温保存で賞味期限も長い。

When?|いつ摂る?

就寝中は消化管からペプチドホルモン、モチリンが分泌され、消化管が空きスペースを作ろうとして盛んに蠕動を繰り返すので、就寝の少し前に乳酸菌製品を摂っておくと、蠕動につられて効率よく消化管内を移動するという説がある。

Where?|どこで摂る?

乳酸菌やビフィズス菌は酸に弱いので、胃腸に何も入っていないと胃酸に直撃される。特に生きた菌を摂るなら食後がいいだろう。できれば菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖も摂りたいので、やはり自宅の食卓で工夫して補給するのが一番か。

Why?|なぜ必要なの?

腸内の善玉菌はその活動で短鎖脂肪酸を生み出す。これは腸管のエネルギーとしても使われるが、交感神経にある受容体に結合するとエネルギー消費を亢進させ、脂肪組織の受容体に結合すると糖や脂肪の取り込みを抑えるという研究がある。

How?|どうやって摂る?

経口摂取しても善玉菌はなかなか定着してくれず、中断すれば数日間でもともとの腸内細菌叢に戻ってしまうことが知られている。いい腸内細菌叢を維持するためには、長期間コツコツと摂り続けることが必要だ。そのためにもサプリは賢い選択だろう。

1/20

iMUSE/イミューズ(協和発酵バイオ)

20180927_sk_114-1
キリン、小岩井乳業との共同研究から生まれたプラズマ乳酸菌配合サプリ。1日4粒で50㎎(1000億個)摂れる。また、腸内環境を整えるオリゴ糖も500㎎。トレーニング強度が変化してもコンディションを維持したい人に。

内脂サポート ファンケル

20180927_sk_116-1
臨床試験で“体重と体脂肪を減らす”ことを確認した機能性表示食品。機能性関与成分ビフィズス菌BB536とビフィズス菌B-3、N-アセチルグルコサミンが腸内を酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑え、太りにくい体質づくりをサポート。耐酸性カプセル入り。

ボディメンテ 大塚製薬

20180927_sk_112-1
独自成分のカラダを守る乳酸菌B240とホエイ7.5g、BCAAとアルギニン合計2,500㎎が1袋に配合されたコンディショニング栄養食。常温で保存可能で持ち運びに便利。100g、90kcalだからトレーニング後でも素早く飲み切れる。

ビフィズス菌+ミルクオリゴ糖 サントリー

20180927_sk_113-1
胃酸に強いロンガム種ビフィズス菌が1包に70億個以上も配合。そのビフィズス菌のエサとして難消化性のミルクオリゴ糖も650㎎加えた。加齢とともに減ってしまう善玉菌は日々の補給が大事だ。個包装のスティックタイプで携帯もラク。

サプリズム フコイダン(ヤクルト)

20180927_sk_115-1
昆布やワカメ、モズクなどのぬめり部分に含まれる食物繊維で、腸内では善玉菌のエサとなる。沖縄モズクから抽出したフコイダンを80㎎配合した、嚙んでも食べられるすっきりミント風味のタブレット。

※商品情報は、記事初出時のものです。