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伊澤一葉(いざわ・いちよう)/1976年生まれの鍵盤奏者。2005年に〈東京事変〉、09年に〈ザ・ハイエイタス〉に加入する。ソロではaikoや米津玄師の楽曲にも参加し、22年にアルバム『アーパスのアトリエ』もリリース。〈ゴールドジム〉での筋トレ風景は〈東京事変〉のYouTubeチャンネルでも見ることができる。
筋トレに限らず、ラン、ヨガ、ピラティスや自分の好きなスポーツといったフィットネス。始めたい・習慣にしたいと思っても、なかなか一歩を踏み出せない人も少なくないはず。そこで、既に始めている先輩たちに聞いてみました「そもそもなんでトレーニーになったのか?」。今回は鍵盤奏者・伊澤一葉さんが鍛える理由。
“筋トレを始めると人が変わる”。よく聞く言葉だが、具体的な変化とは?
その答えを言語化したのが、バンド〈東京事変〉のキーボード・伊澤一葉さん。ファンの間で“ここ数年で急にマッチョになった”と話題だ。
「学生時代は帰宅部で運動とは無縁でした。筋トレを始めたきっかけは、僕が参加しているバンド〈ザ・ハイエイタス〉の2014年のツアー。
ヴォーカルの細美(武士)さんが本番前にダンベルを使ってワークアウトをし始めて。試しに僕も参加したら“体幹が整った演奏”ができたんです。これはいい趣味になりそうだと思いました」
その予感は的中し、今では〈ゴールドジム〉の常連になった伊澤さん。筋トレを通して何を得たのだろうか。
「鍛えるのが面倒な日はあります。でもジムへ行けばその後に達成感と良質な集中力を得られる。トレーニングを始めてから、たった30分で思考やマインドが変わることを知ったんです。
自分はわりとネガティブに考えがちですが、それは性格ではなく“そういう時間”なだけだと客観視することを教わった気がして。なんだか最近は前向きな時間が増えましたね」
取材・文/山梨幸輝 撮影/石渡朋 ヘア&メイク/大谷亮治
初出『Tarzan』No.872・2024年1月25日発売