【2023年】秋の夜長に試してみたい、最新「睡眠デバイス」7選
「睡眠の質」向上のために頼りになるのが、自分の睡眠を記録&スコア化してくれる“睡眠デバイス”。昨今はITやAIを使って眠っている時の状態を調べてくれたり、改善を促す製品やサービスが花盛り。秋の夜長に試したい、7製品をまとめてみました。
取材・文/廣松正浩 編集/阿部優子
初出『Tarzan』No.864・2023年9月7日発売
目次
HUAWEI Band 8
かゆいところに手が届く納得のフルスペックモデル
最新かつ独自のアルゴリズム、HUAWEI TruSleep™を搭載し、カラダの動き、心拍数、心拍変動から睡眠状態を解析する。前モデル《HUAWEI Band 7》より精度が約10%向上し、誤認識率も約40%減少。
設定すれば自動でスリープモードに切り替わり、睡眠の妨げになりがちな夜間の通知や寝返りによる画面点灯を制御可能。仮眠も見逃さず、日中の眠気を自覚できる。
『HUAWEI Health』アプリでいびき、歯ぎしりなど睡眠時の音を録音・記録できるので、睡眠中の様子を自分で把握できる。24時間血中酸素レベルを自動測定し、一定よりも低下するとアラームで知らせてくれる。
通常使用で約14日間、ヘビーユースでも約9日間使えるので、出張や旅行でも安心だ。約45分で充電完了、5分充電で2日間程度使用可。
《vívosmart 5》
無料の専用アプリでボディデータを幅広く測定できる
画面サイズが従来モデルより66%広くなり、テキストも見やすく大きくなった。装着中は常に心拍数を測定、健康状態の把握に役立つだけでなく、設定した心拍数の上限・下限を越えるとメッセージと振動で通知してくれる。
血中酸素レベルも測定でき、『Garmin Connect』アプリ(無料)で睡眠のステージを識別。睡眠の質をスコア化し、よりよい睡眠のためのヒントも提示してくれる。
ストレスレベルは常時モニターし、ストレスが高まると呼吸でリラックス状態へと促すブレスワークアクティビティが表示され、ストレスマネジメントが楽にできる。独自機能のBody Batteryは身体的エネルギー残量を5~100でわかりやすく評価してくれて、休むべきタイミングがつかみやすい。
事故検出機能も搭載し、スマホにペアリングしておけば、事故を検知すると緊急連絡先にメッセージと現在地の位置情報を自動送信可能。バッテリー稼働時間は約7日間。
Oura Ring Gen3
圧倒的な測定精度と唯一無二のアルゴリズム
内側にワークアウト時の心拍数を測定する緑色LED、7つの皮膚温センサー、夜間の心拍数を測定する赤色/赤外線LEDと加速度計を装備。その精度はきわめて高く、心拍変動は医療グレードの心電図と比較して98.4%、安静時心拍数は99.9%まで一致、体表温の差も0.05℃以内を誇る。
就寝時は操作なしに全睡眠時間、睡眠効率、睡眠潜時(眠りに就くまでの時間)、安静時心拍数などをモニタリングでき、各睡眠段階(レム睡眠、深い睡眠、浅い睡眠、覚醒)の長さ、血中酸素ウェルネスなど睡眠に関わる諸データを分析、表示し、改善のためのアドバイスも提案する。
SOXAI RING 1
国産モデル2号機はAI搭載でもっと速く、測定精度も向上!
世界最小、約3gのスマートリングはAI搭載3D加速度センサー、光学式心拍センサー、皮膚温度センサー、赤色+赤外線センサーに60~120分の充電で最大6日間もつバッテリーを内蔵。独自のアルゴリズムで毎晩の睡眠データを記録、解析する。
心拍数や心拍変動のパターンから浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠の状態を推定。睡眠スコアとして評価が示される。睡眠時間に不足があれば今週必要な睡眠時間を提案してくれる。
さらに、蓄積したデータは整理のうえ毎週月曜日に週次レポート、毎月1日に月次レポートとしてフィードバックも受けられる。これによって前月と今月で睡眠パターンに変化があれば指摘を受けられるし、平日と休日の差が大きければ修正をアドバイスされる。
もちろん、睡眠状態にとどまらず活動状態、ストレス状態なども分析、評価可。
脳波で睡眠計測~Web限定体験プラン~(2晩)
ハードルの高い入院検査レベルの高精度な睡眠計測を自宅で!
筑波大学の研究から生まれた睡眠計測サービス。自宅で病院レベルの精度で睡眠脳波を測定でき、国際的な基準に従ってレム睡眠と3段階のノンレム睡眠で睡眠の質を判定。記憶に残らないような短時間の覚醒が記録されるのも特徴の一つ。
こちらから直接申し込むWeb限定の体験プランは、郵送されたデバイスを使用し自宅等で2晩の睡眠と血中酸素ウェルネスを測定。
データは機器の充電時にS’UIMIN社のサーバーに自動送信され、独自のアルゴリズムで算出された睡眠の質と睡眠改善のヒントをすぐ確認できる。
MATOUS®SS
デバイスが見えると気になる人は、寝具に敷くタイプで
睡眠計測センサー《マトウスSS》を寝具の下に敷くだけで、直接カラダには着けないから、ストレスフリーで睡眠のデータを取得可能。
計測データは、独自のアルゴリズムによる睡眠スコアや睡眠サイクル、有効睡眠率、心拍、呼吸、入眠までの時間、寝返りの回数、温湿度の8項目。睡眠サイクルでは睡眠の深さの変化が一目瞭然。
専用アプリから本当に必要とする睡眠時間や睡眠の質を知ることができる。また、計測したデータに基づいて、専門家が監修したアドバイスやヒントも提供される。
スマホ画面では毎日の計測データや月次統計データも確認できるので、ロングスパンでの睡眠の管理がしやすくなる。なお、アプリストアで専用アプリ『MATOUS®SC Basic Sleep』のダウンロードが必要(無料)。
NEWPEACE AIモーションマットレス
睡眠状態をセンサーで検知し、自動制御で膨縮する
横になるとカラダをふわーっと持ち上げ、すーっと下げる無重力モーションで心身にリラックスをもたらし、心地よく入眠に誘う。カラダに何も装着しない非接触センサーは眠りを妨げることなく、終始睡眠中のデータを収集し、AIが分析結果をコメントとアドバイスにする。
ヒートナビゲーターを搭載し、入眠時には適度にカラダを温め、末梢からの放熱を促し、深部体温を下げることで睡眠を深くし、入眠を感知すれば自動でヒーターはオフに。
目覚めの時刻が近づけば再び温度は上昇し、けたたましいアラームなしに気持ちよく起きられる。睡眠時以外にはエステ、整体、ヨガなどの手技を再現するストレッチモーションで疲労回復と美容にも役立つ。買う前に自宅で試せる月額制レンタルは1か月から。