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  • 提供:ダイキン工業

あのダイキンの技術を使った低酸素ルームに編集部が潜入!

point 0 marunouchi

プロアスリートが取り入れている、憧れの高地トレーニング。それを手軽に体験できる低酸素システムを、空気のスペシャリスト集団〈ダイキン〉が開発した。低酸素システムを導入したコワーキングスペース「point 0 marunouchi」に編集部が潜入!

エアコンといえば〈ダイキン〉の次の一歩は?

ダイキン〉といえば、オフィスや家庭向けのエアコンを作る空調メーカーというイメージが一般的。そんな〈ダイキン〉が実は、目に見えない空気の可能性を常に探っている、チャレンジングな一面もある。

例えば、輸送コンテナ内の酸素と二酸化炭素の濃度をコントロールすることで、野菜や果物を新鮮なまま、より遠くまで運ぶことができる空気を実現。「よく眠れる空気」、「集中力を上げる空気」など空気の成分をコントロールし、人や食品に影響を与える空気の研究は多岐に渡る。

そんな中、『Tarzan』編集部が注目したのが、「運動効率を高める空気」の研究だ。

〈ダイキン〉は、空気中の酸素と窒素を分離して酸素濃度をコントロールする低酸素システムを開発し、丸の内にある会員型コワーキングスペース「point 0 marunouchi」に導入した。オフィスと低酸素ルームの相性を模索し、検証を行っている最中だという。早速、編集部員の浅倉が突撃した!

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低酸素ルームへ、いざ潜入!

ターザン編集部員 浅倉

編集部員 浅倉

突撃した人

深夜に怪談を聴きながら走るミレニアル世代。高校時代、サッカーの強豪校でセンターバック。東京マラソン出場をきっかけに始めたランニングが日課。仕事とランニングの両立が課題で、どちらの効率も上げたいと思っている。

そもそも、酸素濃度が薄い高地(標高1,500m以上)で低酸素トレーニングを行うメリットは、最大酸素摂取量が増え、持久力が向上することにある。

高地で過ごしていると血液中の赤血球とヘモグロビンが増加し、筋肉へより多くの酸素を運搬できるようになることで、筋肉が運動に必要なエネルギーを生成しやすいカラダを目指せるのだ。それが、トップアスリートが高地トレーニングを取り入れている理由。

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さっそくロッカーで着替えて低酸素ルームへ。「初めてなのでワクワクしますね!」(浅倉)

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近未来的な雰囲気のルームには、トレッドミルとエアロバイクが2台ずつ、さらに体幹トレーニング用の器具も配置されている。

近年は低酸素ルームを設けたジムも少しずつ増え、一般のアスリートも低酸素トレーニングを行うことができるようになってきた。そのメリットはズバリ、短い時間で効果的なトレーニングを行えることにある。

〈ダイキン〉の低酸素システムでは、窒素を低酸素ルームに送り込むことで酸素濃度をコントロール酸素濃度18%〜13%(標高1,200~3,900m相当)の範囲で設定できるといい、富士山頂を超える過酷な低酸素空間を作り出すことも可能だ。

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現在の酸素濃度は15.8%、標高2,360m。どんな世界なのだろう?

たった数分で汗ばみ、息が上がる!

血中酸素濃度をモニタリングするパルスオキシメーターを指に装着し、浅倉はさっそくトレッドミルを体験。低酸素ルームでの運動は初めてなので、まずは時速5.7km程度とゆっくりなスピードでの歩行からスタート。すると、たった2、3分で「いつもより息が上がるのが早いです!」と違いを感じた様子。

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血中酸素濃度をモニタリングしながら運動開始。

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マシンの上部には指向性スピーカーが仕込まれており、現在は鳥のさえずりが聞こえてくる仕様になっている。今後はスマートフォンなどと連動し、自分の好みの音楽を聴けるようなアップデートも準備中。

いつも通りに呼吸をしても取り入れられる酸素が少ないため、少し動いただけでもカラダに大きな負荷がかかるのだ。続いて、エアロバイクを回しはじめると血中酸素濃度はみるみる減少。運動前は97%だった数値が、10分と経たずに87%まで下がっていた

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マシンの負荷を上げるとこの表情。

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血中酸素濃度の正常値は99〜96%が正常な範囲。

いつもなら軽いアップをしているくらいの強度なのに、ここまで息が上がるのは不思議な感覚です。30分ほどの運動で十分に疲労感を得られるから、時短トレに繋がるというのも納得ですね!」と浅倉も効果を実感した様だ。

低酸素ルームが未来のオフィスを変える!?

しかし、そもそも〈ダイキン〉は、なぜコワーキングスペースに低酸素システムを導入することになったのだろう。そんな疑問を、「point 0 marunouchi」の設立者である石原隆広さんにぶつけてみた。

〈株式会社point0〉代表取締役 社長、〈ダイキン工業株式会社〉テクノロジー・イノベーションセンター テクノロジー・イノベーション戦略室 担当課長 石原隆広さん。

「point 0 marunouchi」が目指しているのは、“ONとOFFの境目がない、未来のオフィス空間”なんです。近年はリモートワークが進み、毎朝オフィスに出勤しなくてもいい時代。オフィスの在り方も変わっていかなければなりません。仕事とプライベートを繫ぐコンテンツとして、低酸素ルームにはすごく期待しているんです」(石原さん)

これまでは職場とジムが別々で、仕事を終えてから移動して1〜2時間汗を流し、帰宅するというのが一般的な流れ。しかし「point 0 marunouchi」では、仕事の空き時間にサクッと低酸素トレができてしまう。リモート会議に参加しながら、資料に目を通しながらなど、時間の使い方は自由自在

これまで一つにならなかったオフィスとジムが共存することで、新しい働き方が見えてくる。それこそが、ダイキンが追い求める“空気の可能性”なのだ。

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「デスクスペースは緑に溢れた明るい空間で、気持ち良く仕事ができます」と浅倉。

低酸素ルームが出来たのは2022年3月のこと。少しずつ「point 0 marunouchi」の利用者の間でも理解が進み、低酸素ルームの利用率も増えているとか。

カラダを動かすことは気分転換にもなりますし、運動だけでなく仕事の効率もアップしそう。トレッドミルの上なら、良い企画案が湧いてきそう!」と浅倉。仕事とラントレの両立が課題の彼にとって、これ以上ない環境だろう。

最新&快適なオフィス空間には仕事とプライベートが共存する。仕事とトレーニングを両立したい人、仕事が忙しくて運動する時間が取れないという人は、ぜひとも「point 0 marunouchi」を体験してみるべし

INFORMATION

point 0 marunouchi

  • 住所:東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル4F
  • 料金:自由席・都度利用 275円/15分〜
  • HP:http://www.point0.work/

ダイキンが探る「空気の可能性」についてはこちら

https://www.daikin.co.jp/air/life/possibility

取材・文/石井良 撮影/吉松伸太郎

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