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〈lululemon〉のランニングウェアが愛される理由
カナダ・バンクーバー生まれの〈ルルレモン〉。なんとなくヨガウェアのイメージがあったけど、近頃はランナーの間でも人気らしい。実際走ってみると、どこが違うの? ブランドの印象とともに聞いてみよう。
取材・文/豊田耕志 撮影/平山太郎、加藤佳男 スタイリスト/豊島猛 ヘア&メイク/福島利紗
初出『Tarzan』No.851・2023年2月22日発売
CASE1. 萩原裕磨さんとルルレモン
1週間に一度、朝6時に起きて、6km走る『GMRC』というモーニングランイベントを主催する萩原裕磨さん。
3.6万人の登録者数を誇るYouTubeチャンネル『HAGIRUNちゃんねる』ではランにまつわるあれこれを日々アップ中だ。
「〈ルルレモン〉との出会いは、僕の地元・川崎にあった直営店でランイベントのプロデュースを依頼されたのがきっかけです。以来、“ランニング”という文化とともに走る僕にとって、欠かせない相棒のような存在ですね」
Yuma Hagiwara(Running Adviser)/1985年生まれ。〈GMRC〉をはじめ、多くのランニングクラブを主宰。YouTubeチャンネル『HAGIRUNちゃんねる』ではウェアのレビューも。
CASE2. 森川千明さんとルルレモン
つい数年前までバリバリの実業団選手として活躍していた森川千明さん。
陸上競技1500mの歴代ランキングも保持する彼女も、現在はいちファンランナー。走ることの楽しさを多くの人に伝えるべく、一般の人向けの練習会を月に2〜3回開催する。
「心もカラダもシンプル、かつ健康に。そんな私の信条に寄り添ってくれるのが、着心地のいい〈ルルレモン〉のランニングウェア。常にポジティブマインドで走ることができるのは、“ルル”のおかげかも」
Chiaki Morikawa(Runner)/1987年生まれ。中学から陸上を始め、〈スターツ〉〈ユニクロ〉の実業団選手として12年間活躍。現在もコーチ、ゲストランナーとして走り続ける。
CASE3. 牧野英明さんとルルレモン
大手セレクトショップの現役社員にして、日本ランニング協会のアドバイザー資格も有する牧野英明さんは、“いつでも10km走れるコーディネート”をモットーに、移動手段としてランニングを楽しむ毎日だ。
「もともと〈ルルレモン〉のウェアは、(森川)千明ちゃんに教えてもらったんです。カジュアルウェアとしても、ランニングウェアとしても、とにかく優秀だから、気づけば、全身“ルル”なんて日も。これを知らないのはもったいないですよ」
Hideaki Makino(Fashion Running Adviser)/1980年生まれ。“いつでも10km走れるコーディネート”をモットーに、ファッションランニングアドバイザーとして快適なウェアを探求。
着て、走ってみて、わかること。インプレッション座談会
海外のファンランナーたちの間ではベーシックになりつつある〈ルルレモン〉のランニングウェア。一体どこが魅力なのか、そしてその真価は?
ブランドのアンバサダーを務め、実際に着て走ってくれた萩原裕磨さん、森川千明さん、牧野英明さんの3人にその魅力を教えてもらった。
牧野:3人の中で〈ルルレモン〉歴が長いのはハギさんですか?
萩原:15年前、初めて日本に入ってきた時にジム着や部屋着として使って以来だから確かに長いかも! 一見、お洒落なカジュアルウェアなんだけど、スポーツウェアとしてもとびきり優秀。この感じって意外とないというか、今でも珍しい存在ですよね。
森川:ベーシックな色以外にも、今日着たペールトーンみたいな可愛いカラーもたまにあって。
牧野:そうそう、それもあって僕はずっとレディースのブランドだと思っていた(笑)。でも、実際着てみると、パッと見シンプルなんですが、痒いところに手が届くディテールがちりばめられていて。何これ?めちゃくちゃいいじゃん!ってなったんです。 汗をかいても気にならないし 気後れせず店にも入れる。
萩原:僕にとっての最大の魅力は、朝イチのランニングの後、モーニングを食べに行くときに、〈ルルレモン〉のウェアだったら何も気後れすることがないってことですかね。いかにも走ってきました感は一切なく、むしろオシャレ。
それにほとんどのウェアには、汗のにおいの原因といわれるバクテリアを抑制する銀が織り込まれた「Silverescent™」素材を使っているので汗臭さとも無縁で。だから、『GMRC』という僕が主催するランニングイベントの〈ルルレモン〉率は異常に高いんですよ。
牧野:確かにハギさんの言う通り、もはや機能素材を使ったカジュアルウェアですよね。ちなみにハギさんと千明ちゃんが、一番気に入っているウェアはなんですか?
萩原:僕は、やっぱり銀糸が編み込まれたTシャツ《Metal Vent Tech Short Sleeve 2.5》と《Surge Jogger》ですかね。いろいろ試してみたけど、結局走るときはこればっかり。
牧野:おー、《Surge Jogger》は名作ですよね。個人的にはクールなルックスもさることながら、ウェストに配された背面ポケットがランナー目線で考えられているというのも大きい。
実際に走っていると、ウェストに近ければ近いほど物が揺れにくいってことが経験値としてわかるんですが、これは絶対ランナーが作った代物だって一発でわかる。
今日穿いた《Pace Breaker Short》とか、各種あるショーツも、ウェストベルトみたいな小物も同様で、とにかく細部まで考えられているんです。
森川:それにできるだけシームレスに作られているから、ランナーあるあるの“擦れ”問題で悩まされることもないですしね。パンツでいえば、《Fast and Free High-Rise Tight Reflective》なんかのレギンスが好きかなぁ。汗かいた後の乾きも早いし、一日中穿いていても疲れないんですよ。
牧野:千明ちゃんは、〈ルルレモン〉のレギンスが似合っているよね。 バランスのとりやすい着丈や シルエットも“ルル”の魅力。
萩原:僕も好き。男性ってロングタイツを穿く習慣ってあまりないんですが、〈ルルレモン〉のタイツを知ってしまったら、たぶん戻れない(笑)。お尻の出方がすごく綺麗で、男性でもスタイリッシュですしね。
牧野:僕はやっぱり《Metal Vent Tech》の半袖かなぁ。ランニングウェア然としたピタピタなフィッティングじゃなく、ほどよくオーバーサイズなのがいいんですよね。着丈の長い設計だからショーツとコーディネートしたときのバランスも良くて。
萩原:それ、お尻がすっぽり隠れるから女性にも人気ありますよね。そもそもTシャツの着丈が短すぎるというアンバサダーやアスリートのフィードバックを受けて、バージョン2.0から2.5に進化したらしいですよ。
牧野:本当に着やすくなったし、〈ルルレモン〉はそこがスゴイですよね。プロトタイプを作って、現場の意見を吸い込んで、さらなる改良を繰り返していく手法が。大手スポーツメーカーにはなかなかできない。
森川:それでいて、ロゴが控えめでシンプルだから、他のブランドと一切喧嘩しないですしね。
牧野:それこそ手持ちの洋服にポンと交ぜても違和感なく馴染むので、登板回数が増えるばかり。こんなにレベルが高いのに、日本だとまだまだマイナーなのが不思議。
萩原:海外のマラソン大会なんかを見てると、向こうのランナーたちのスタンダードは、〈ルルレモン〉になりつつあるのにね。
森川:でも、一度着てみれば、いつの間にか全身〈ルルレモン〉になっているはず。私の指導する生徒さんも結果そうなりましたから(笑)。