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PHRの「見える」情報があれば、カラダ作りはもっとスマートに
カラダ作りが、より手軽にスマートになるという「Personal Health Record」のシステム。それを活用できるアプリも登場しているという。未来のカラダ作りには欠かせない存在なのだ。
取材・文/石飛カノ イラストレーション/徳永明子 編集/池田彰
初出『Tarzan』No.847・2022年12月15日発売
24時間、カラダの情報が「見える」ならば?
幼児のときは母子手帳、小学校に入学してからは学校健診、就職後は企業健診、中年以降になるとさらにお薬手帳などが加わって…。
という具合に、生まれてから死ぬまでの一生を通して個人のカラダの情報は健診結果や手帳という紙に、あるいはこれまで通ったことのある病院のカルテにバラバラに記録されている。
考えてみればこれ、とても非効率的な話。
たとえば、蓄積された企業健診の結果も、紙をなくしてしまえば長期間の健康状態の変化を検討する術がない。引っ越しや転職などでかかりつけ医を代えるとなったときには、自分のカラダ事情をイチから医師に説明しなければならない。もし災害時にお薬手帳が手元になければ、必要な薬剤を入手できないということも。
そこで近年、登場したのが「PHR」という考え方だ。
個人の健康情報を自らが一括して管理する
PHRとは「Personal Health Record」の略で、文字通り「個人の健康記録」をICT(情報通信技術)によって一括管理する取り組みのこと。その目的をざっくり言うと、個人の健康に関する情報を電子記録として蓄積し、生涯にわたって活用すること。
情報とは健康診断の結果、服薬記録、予防接種歴など医療に関わるデータはもちろん、血圧、体温、血糖値といったバイタルデータや一日の歩数、食事や睡眠などのライフログデータに至るまでさまざまだ。
バラバラに存在していた個人の健康情報を自ら一括管理すれば、自分に合った医療サービスが受けられ、さらなる健康増進が期待できるというわけだ。
個人の医療情報や健康情報は本人の同意のもとPHR連携サーバに記録され、医療機関と共有することも可能。となれば、10年前と今の自分の体重や血圧などの変化を一発で把握できる。引っ越しでかかりつけ医が代わっても医師とスムーズに情報共有ができるし、災害時にお薬手帳がなくても速やかに薬を入手できる。
このようにPHRが普及すれば、迅速かつ的確な医療サービスが受けられる。ぶっちゃけて言えば、とにかく話が早く進むのだ。
PHRの目指す未来とは?
病気の有無にかかわらずPHRは有効活用できる
PHRをはじめとするこうした医療ITの構想の発端は、やはりアメリカ。2004年にブッシュ政権下で立ち上げられ、オバマ政権下で強力に推進された。日本では2016年から総務省がPHRモデルの研究をスタートさせ、現在、民間のPHRサービスも増えつつあるというのが現状だ。
とはいえ、病気を抱えている人にとっては便利なサービスだけど、今現在ピンピンしている自分にとってはあまり必要ないかも、と思ったあなた。今あなたが手首に装着しているのはスマートウォッチでは? スマホにインストールされているのは食事記録アプリでは? それらもまたPHRと呼ばれるもののひとつだ。
今後、PHRのシステムが充実していけば、全体のデータを俯瞰して見ることができるし、医師やトレーナー、栄養士といった専門家のアドバイスも受けられる。生活習慣の改善で病気の予防はもちろん、仕事や日常生活のパフォーマンスアップに繫がる可能性は十分あるのだ。
『SaluDi』と一緒に未来のカラダ作りを!
ここまでの記事を読んで、より統括的なPHRを試してみたいという人に耳寄りな情報をお伝えしよう。一見難しそうなシステムに思えるが、実はやることはとてもシンプルだ。
アプリを使ってさまざまな情報を一括管理すれば、自身の健康情報を有効活用できる。そのアプリの名は、沢井製薬が提供するパーソナルヘルスレコード(PHR)管理アプリ『SaluDi』。
血圧や体重、歩数など日々の記録を機器連携で記録したり、食事内容や摂取エネルギー量、1日の消費エネルギーに薬の服用状況まで、さまざまな情報を日々記録できるというアプリケーションだ。
連携機器は血圧計、体組成計、血糖自己測定器、歩数計、活動量計、パルスオキシメーターなどなど。
Bluetooth対応の計測機器であれば直接接続、またはクラウドサービスや測定機器のアプリに接続してデータを取得すればオーケー。データは自動的に入力されるので、情報収集はとても簡単。もちろん、測定結果を手入力することも可能だ。
『SaluDi』ならこんな情報が管理できる!
バイタルデータ:血圧、体重、体温、酸素飽和度、血糖値、HbA1c
ライフログデータ:歩数、食事写真、摂取カロリー、お薬ノート、一日の活動記録
健診・検査データ:健診・検査データ、問診
また、健康に関する人気情報サイトへスムーズにアクセスできるサービスもあり、健診で引っかかったときの強い味方になってくれる。2023年のカラダ作りの伴走者として早速、ダウンロードしてみてはいかがだろう。