アンケートにご協力いただいた15人のプロたち(五十音順)
- 岡田隆(体育学者、ボディビルダー)
- 河村玲子(管理栄養士、パーソナルトレーナー)
- 神戸貴宏(健康経営トレーナー)
- 木村祐介(パーソナルフェイストレーナー、身体調律家)
- 京乃ともみ(ヨガインストラクター)
- 齊藤邦秀(ウェルネストレーナー)
- ジュニア・オリヴェイラ(パーソナルトレーナー、フィットネスモデル)
- 白戸拓也(フィットネストレーナー)
- 高橋史江(パーソナルトレーナー)
- tsuki (ヨガインストラクター)
- 藤本陽平(パーソナルトレーナー)
- 牧野仁(マラソン完走請負人、ランニングトレーナー)
- 松下▽ (タレント、パーソナルトレーナー)
- 安井友梨(ビキニアスリート)
- 吉見明浩(パーソナルトレーナー)
目次
どんなデバイス(デジタルツール)で食事管理をしている?
日進月歩のアプリにユーザー多し。他デバイスとの複数使いも
食事管理アプリはもとより、食事管理ができるフィットネス系アプリも続々とリリースされている昨今。常にカラダ作りを意識しているプロたちの約7割はスマホアプリを日常的に使っている。
また、スマートウォッチと連携させて使用しているとの回答も複数。常に最新のテクノロジーに触れることは彼らにとって必要なことのひとつと言えそうだ。
「昔なら到底不可能だったことが、技術の進化によりデバイスやアプリでできるようになるのをワクワクしながら見ています」(白戸さん)
食事面で特にチェックする(気にする)のはどの項目?
カロリーに加え、脂質や糖質もチェックするのがプロの証し
プロにとって、食事内容やカロリーおよび脂質摂取量の把握はやはり大事なポイントである。毎日の習慣として行うことだけに、より簡単に記録できるものを求めるのはごく自然な流れで、下で紹介する愛用しているアプリやデバイスもそうした傾向が強くなっている。
言うまでもなく、食事データのレコーディングは簡単だからこそ長期間続けられるわけで、彼らがどんなアプリ&デバイスを選んでいるかは気になるところだ。
「使いやすく、細かい食事内容まで把握できると本当に楽ですよ」(吉見さん)
デジタルツールを使う目的は?
最も多いのが体重コントロール。続けて肉体改造、栄養管理の順
「レコーディングおよび、その時々に合った食事ができているかの確認、食事と睡眠の関係も見ます」(齊藤さん)
「ボディメイクのためにPFCバランスを計算」(高橋さん)
「カロリー消費量と食事量による体重や体型変化の関係を知るため。カロリー消費が多い日が何日続くと、体型がどう変化するかなどもチェック」(河村さん)
「トレーニング量と体重の推移を確認し、食事内容を管理します」(牧野さん)
「消費および摂取カロリーのバランスを見つつ健康管理や体型維持に役立てています」(tsukiさん)
デジタルツールを使ったことでどんな変化が起きた?
スムーズに減量に繫がったとの声多し。さらには筋力アップも
「栄養面への意識がモチベートされたり、自分に必要なカロリー数が把握できるようになりました」(京乃さん)
「状況に見合った臨機応変な食事ができるようになりました」(齊藤さん)
「ボディメイクや筋量のアップに役立ってます」(白戸さん)
「一日の食事バランスを自分で計算できるようになり、外食する場合も、PFCバランスを心掛けられるようになりました」(高橋さん)
「体重を絞る時期でも、急に減らし過ぎてパフォーマンスが落ちないよう気を付けられるようになりました」(牧野さん)
こんなデジタルデバイスやアプリ、機能があればと思うものは?
血糖値をモニターできる機能。(齊藤さん)
例えば食事の前に、お皿の料理にカメラをかざすだけでPFCバランスやそれぞれのグラム数が表示されるアプリがあれば、とても便利だと思います。(松下▽さん)
Googleグラスのようなデバイスで「見るだけ」でPFCやビタミン・ミネラルの含有量や必要残量を算出してくれて推薦レシピを提案してくれる機能があれば素人さんにもいいと思います。(神戸さん)
スマートウォッチのように身につけなくても生体情報がわかるデバイス。(藤本さん)
誰もがトイレに1日数回行きますので、トイレと連携して自分から出るものを細かく調べられるようになればいいですね。病気の早期発見はもちろんですが、ビタミン不足もその時々で調整できて楽しそうです。(ジュニアさん)
お腹が空くタイミングをパーソナライズ化して教えてほしい。今朝このタイミングでこの量食べたからあなたの次にお腹が空いて食べるべきベストタイミングはここです、とか。(木村さん)
デバイスの意外な使い方を教えて!
スマホ以外にApple Watchにも『あすけん』アプリをインストールしておくと、手元の操作でより簡単に食事内容が入力でき、食事のタイミングごとに摂取カロリーや目標までの残りのカロリーをこまめにチェックできます。アクティビティデータは手軽にスマートウォッチで取得するのがベストな管理法です!(tsukiさん)
デバイス連携で、食事、運動、活動量、睡眠など総合的にトラッキング。食事が運動効果を大きく左右するのはもちろんですが、睡眠への影響なども見られるとトータルにヘルスケアに取り組めます。(白戸さん)
最初は個人的に使う目的でしたが、次第にクライアントさんも使うようになり、データについてやりとりするようになりました。(ジュニアさん)
プロが愛用のアプリ&デバイスから特に高評価の5種類をチェック!
ここではカラダ作りのプロが普段使いし、結果に繫げているアプリやデバイスを紹介。使いやすさや機能性など、プロの評価点をもとに皆さんも使ってみてはいかがだろうか。
① あすけん
簡単記録&アドバイスがうれしい無料アプリ
ダイエット系アプリダウンロード数で上位を誇る、ダイエットや筋トレに必要な食事記録、カロリー計算、体重管理、運動記録などがまとめてできるアプリ。バーコードや写真を撮るだけで簡単に食事の記録ができ、その分析結果からAI栄養士が適切にアドバイス。無理なく健康的なダイエットをサポートしてくれる。
AppStore、GooglePlay(ともに無料)
② My Fitness Pal
膨大なデータベースで食事を細かく管理できる
食事記録から食習慣や食べ方を把握、健康的な食事をアドバイス。アクティビティの記録によりカラダ作りの意欲も高められる。無料プランは食事記録のみ、プレミアムプラン(年6,000円)は主要栄養素の目標設定&達成度の把握、フィットネス指導&栄養プランニング、栄養分析なども。他の50種類以上のアプリと連携可。
③ タニタ health planet
長期間&各種データをグラフで可視化
体重や体脂肪率など多くのデータをグラフ管理できるサイト。アプリ版はタニタの通信対応機器を利用すれば計測データが自動で反映される。「筋肉量は増えているから今は体重が減らなくても大丈夫、といった具合に、広い視野で自分のカラダを見て最善策を見つけられます。ダイエット中も精神的に楽です」(安井さん)。
AppStore、GooglePlay(ともに無料)
④ HEALBE GoBe3
つけているだけで摂取カロリーがわかる
独自のFLOWテクノロジーにより、面倒なカロリー計算をすることなく摂取カロリーを自動で算出できる先進的なスマートバンド。さらには水分バランスやストレスレベルを把握できたり、睡眠の深さやリズムを計測することで、爽やかな目覚めを促すアラーム機能も内蔵。
⑤ 健康管理アプリ カロミル
とりあえず撮っておけばOK。優れた解析機能
毎日の食事を簡単に記録できるアプリ。そのつどアプリを起動しなくても、写真を撮れば後で起動したときにカメラロールから自動でまとめてAI解析&記録できる。また体組成計や体重計を使った際に画面を撮影すれば体重などのデータも自動で記録されるから驚きだ。さらには食事写真を解析し、栄養素も自動で算出。
AppStore、GooglePlay(ともに無料)