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識者8人に聞きました! ターザン2022年フィットネストレンド予測

2022年のフィットネストレンド予測。

生活やフィットネスのスタイルがますます十人十色になる今、商品やサービスも多様化。2022年、世の中に旋風を巻き起こすコンテンツは現れるのか? 業界の第一線で活躍する8名のプロが“今年、来る!”と確信する、10のトレンドを徹底解説。

トレンド予想した方々

オガトレさん

オガトレさん

理学療法士

オガトレ/1991年生まれ。ストレッチ系YouTuber。理学療法士として病院や訪問リハビリ、トレーナーとして活動した後、現職。公式チャンネルは『オガトレ』。

岡部友さん岡部友さん

パーソナルトレーナー 

おかべ・とも/1985年生まれ。トレーナー。〈ヴィーナスジャパン〉代表。女性専門フィットネススタジオ〈Spice up Fitness〉経営。日本の美尻トレブームの火付け役。

齊藤邦秀さん

齊藤邦秀さん

ウェルネストレーナー

さいとう・くにひで/1972年生まれ。トレーナー。〈ウェルネススポーツ〉〈ランニングフィットネスラボ〉代表。〈NESTA〉日本支部副代表。本誌ページを多数監修。

白戸拓也さん

白戸拓也さん

パーソナルトレーナー

しらと・たくや/1963年生まれ。トレーナー。〈フージャースウェルネス&スポーツ〉所属。過去には大手フィットネスクラブに勤め、多角的に活動。本誌ページを多数監修。

中野ジェームズ修一さん

中野ジェームズ修一さん

フィジカルトレーナー

なかの・ジェームズ・しゅういち/1971年生まれ。フィジカルトレーナー。東京・神楽坂にあるパーソナルジム〈CLUB100〉を経営。アスリートや駅伝チームなども指導。

西川真梨子さん

西川真梨子さん

マッスルデリ代表取締役CEO

にしかわ・まりこ/1986年生まれ。〈マッスルデリ〉代表。メーカーでの商品開発やコンサルティング会社で大手企業の新規事業立ち上げなどを経て2016年起業。

野田クリスタルさん野田クリスタルさん

タレント

のだ・クリスタル/1986年生まれ。芸人、2020年M-1で優勝した〈マヂカルラブリー〉のボケ担当。吉本興業所属タレントがトレーナーを務める〈クリスタルジム〉のボス。

橋本舜さん橋本舜さん

ベースフード代表取締役社長

はしもと・しゅん/1988年生まれ。〈ベースフード〉代表。大手インターネット関連企業でゲーム事業や自動運転事業など新規事業に携わった後、2016年起業。

トレンド予測① 大豆タンパク

玄米にしか見えない! ソイライス
ダイズライス プレーン

1パック(150g)350円。保存しやすい乾燥タイプも。WEBサイト

米の形状の大豆食品《ダイズライス プレーン》。1パック150gは小ぶりの茶碗1杯分に相当し、タンパク質26gを含有。食べるときは冷凍庫から取り出し、容器のままレンチン。

ソイツナは、魚なのか肉なのか豆なのか
NEXTツナ1.0

5缶1,950円。WEBサイト

大豆が原料の“代替シーフード”の缶詰《NEXTツナ1.0》。油や水分を切る手間はなく、缶を開けてそのまま食べられる。加熱調理も可。1缶につきタンパク質14.2gと豊富でタンパク質の“ちょい足し”にも。

見た目も味も、ほぼチキン
LIKE CHICKEN!?

1袋(150g)875円。1kgパックも。WEBサイト

オンラインで買える“鶏肉”風大豆ミート《LIKE CHICKEN!?》。茹でる、焼くなど好みの調理法で食べられる。冷凍保存で、食べる前に自然解凍またはレンチンをし、加熱調理。

予測した人:西川さん、橋本さん、白戸さん

この数年で必要十分なタンパク質を摂る重要性が、人々の意識に一気に根付いた。関連商品が充実すると同時に、タンパク補給のマイルールも人それぞれ確立しつつあるなかで、多くの識者が目をつけるのが大豆タンパクだ。

「肉の価格高騰や環境保護に対する意識の高まりなどから植物性タンパク、なかでも栄養価、味ともに優れている大豆タンパクの地位が上がっている印象を受けます。研究開発がさらに加速しそうです」(マッスルデリ代表の西川真梨子さん)

大豆タンパクを使用した食品の数も日に日に増え、より身近なものに。

「単純に豆腐や豆乳などの消費量が増えるというよりは、インドのダール(豆のカレー)や中東のフムスやファラフェルなど“豆料理”の新しい選択肢が一般化するのでは」(ベースフード代表の橋本舜さん)

トレンド予測② お散歩メソッドが充実

2022年はお散歩メソッドがさらに楽しく、深く

予測した人:橋本さん、白戸さん、野田さん

運動不足の自覚から歩数を少し増やしたりテレワークの気分転換に歩いたり。「散歩、実は侮れない!」といった意識の変化をプロも真摯に感じている。

「有酸素運動をしないと脂肪は減らないと確信している人は多いはず。僕も最近は早朝など、時間が許す限り現場まで徒歩で移動しています」(野田クリスタルさん)

運動効果を高めるのも今では簡単。

デバイスとアプリの発展で、一人でも質の高い歩行が可能になりました」(トレーナーの白戸拓也さん)

アプリの種類も急増中。

「ヘルスケアアプリやゲーム感覚で歩けるアプリが世代を超えてより普及しそうです」(橋本さん)

ウォーキングの質を上げてもっと効率よく
ウォークメトリックス

〈アシックス〉と〈カシオ〉の共同開発。《G-SHOCK》対応モデルで測った心拍データを基に持久力スコアを表示。『ヘルスケア』『Google Fit』とも連携可。iOSAndroid対応。無料。

歩数や歩行速度、歩幅などを計測する『ウォークメトリックス』。測定値から自分の歩行が同年代と比較してスコア化される。

さらに改善のためのアドバイスをしてくれたり、体力向上、ダイエット、リフレッシュの目的別で歩行プログラムを提示。「ウォーキングも量より質の時代です!」(白戸さん)

100万DL突破! 一石二鳥の特典アプリ
Miles

2019年アメリカでローンチ。全世界、移動中は常にマイルが貯まり続ける。自転車や車でもカウントされるが、環境に配慮した移動ほどマイルが増える。iOSAndroid対応。無料。

移動距離に応じて貯まるマイル(ポイント)を協力会社のさまざまな特典や寄付と交換できる『Miles』。1マイル(1.609km)ごとの移動に対してマイルを付与。

スマホの位置情報から移動距離と移動手段をAIが判定。なかでも徒歩の場合マイル付与倍率が10倍。「“マイル目当て”でも健康に(笑)」(橋本さん)

ポケGOの次は…ピクミンで癒やされる。
ARアプリ『ピクミン ブルーム』

〈Niantic〉と〈任天堂〉が共同開発。歩行中にアプリを開かずともゲームが進行。歩くほどプレイヤーのレベルが上がり、ピクミンワールドがより豊かに。iOSAndroid対応。無料。

ARアプリ『ピクミン ブルーム』は、歩くと位置情報と連動して地図上のプレイヤーが動く。そのお供をしてくれるピクミンと歩き、ピクミンを育て、歩くほど咲く花でマップを埋め尽くすことが目的。「『ポケモンGO』の運営会社による新作です。ピクミンが多くの人を“歩かせる”ことに期待!」(橋本さん)

トレンド予測③ VR/ARがさらに浸透

2022年はVR/ARがさらに浸透するかも

予測した人:西川さん、岡部さん、齊藤さん、白戸さん、オガトレさん

現実世界と錯覚するような仮想空間を楽しめるVRと、実際にいる場所にバーチャルな視覚情報を重ねて目の前の現実世界を拡げるAR。この二大テクノロジーの進化が各分野で加速中。もちろん、フィットネスでも。

「コロナ禍以後は限られた空間でも楽しめるソフトが増えてきた印象です」(トレーナーの齊藤邦秀さん)

「家トレを豊かにする技術!」(理学療法士のオガトレさん)

と、どんどんVR・ARが身近に。

「動画サービスなどのサブスクが定着し、課金サービスへのハードルが下がってきた。VR・ARの参加率増加につながるはず」(白戸さん)

海外ではすっかり定着しつつある。

欧米ではパーソナライズされた独自のトレーニングプログラムもあります。VRソフトの価格も比較的手頃。VRを活用したジムがある国も。日本の市場が広がるのもまもなくでしょう」(トレーナーの岡部友さん)

Supernatural
Supernatural

《Oculus Quest》のVRアプリ。360度見渡せるBBCの自然のドキュメンタリーを目で楽しみつつ、BGMに合わせて振り付けの通りに動く。「家トレが楽しいゲームに!」(岡部さん)。月額19ドル。

オガトレHIT
オガトレHIT

新感覚ARストレッチ音楽ゲーム。「昨年、ARサービスの世界一を決める『Auggie Awards』でファイナリストに選ばれました」(オガトレさん)。音楽と連動した動きでストレッチ。iOS対応。無料。

Groove Fit Kingdom!
Groove Fit Kingdom!

《Steam》《Sidequest》のVRアプリ。運動強度を選べる「プチフィット」で各部位を強化。消費カロリーも表示。「このアプリではVRテニスもできるのですが、相当な運動量でした」(齊藤さん)。無料。WEBサイト

トレンド予測④ 大麻抽出成分・CBD

CBD

予測した人:西川さん、白戸さん

CBDとは、大麻草の茎や種子から抽出された有効成分、カンナビジオールの略称。現在日本の大麻取締法で違法とされる依存性や精神活性作用のあるTHCという成分とは別ものであり、CBDはストレス緩和や不安の軽減などに有効とされ、その安全性と即効性は世界保健機関のお墨付きだ。

アメリカを起点に、最近では日本でも専門ブランドが増えている。

「パンデミックによる環境の変化やSNS利用などを通してメンタルケアを必要とする現代人が多数いる。そのような背景と、CBDの規制緩和が相まって、商品開発が一気に進んだ印象です。

ヘンプシード(麻の実)を使用した商品が増えてきたのも、CBDブームに関連した傾向かと。手軽に生活に取り入れやすいロールオンタイプや吸引式に加え、最近は食品や飲料を中心にCBD配合のアイテムを頻繁に目にするように。スーパーやコンビニで見かける未来も、そう遠くないのでは。

以前グミタイプを食べた時に眠りが深くなった気がしました。睡眠障害を感じる人にもより普及しそう」(西川さん)

「僕の周りでもマインドフルネスや上質な休養に対する意識が高い人に、CBDを習慣的に活用している方が多い。パフォーマンスアップを期待してトレーニング前後にオイルを摂ったり、肌に塗るクリームを愛用するアスリートも。今後さらにポピュラーになるでしょう」(白戸さん)

PEAQ

本体6,000円、アロマは各2,480円。WEBサイト

CBDを水蒸気にして吸う《PEAQ》は即効性の高さが特徴。本体に装着して使うアロマのフレーバーは計4種類。吸引頻度の目安は1日15分間、または一度につき20〜30回程度。

the CBD Rebalance

15粒入り2,750円。WEBサイト

〈松倉クリニック代官山〉の貴子院長が手がけるCBD配合のグミ《the CBD Rebalance》。グミ1個で30mgのCBDを摂れる。優しい甘さのピーチ味で食べやすく、ややハードな食感がクセになる。1日当たり1〜5個の摂取が目安。

ロールオン450

8mL4,290円。WEBサイト

こめかみや首筋、肩筋、手首などに塗って使う《ロールオン450》。素肌に優しいホホバオイルをベースに、蒸留法で抽出されたペパーミントとCBDをブレンド。ガラスボトルは直径1.4cm、高さ約9cmとコンパクトで携帯しやすい。

トレンド予測⑤ 瞬発系トレーニング

瞬発系トレーニングで気分爽快!

予測した人:中野さん

スポーツのパフォーマンスを高めるうえで欠かせないのが瞬発力。数秒から数十秒の短時間での爆発的な力発揮は、水泳や短距離走、サッカーなどで機能的に動くうえで不可欠。では、次のトレンドとして予測される理由とは。

「2010年代後半は筋力が低い人でも実践できるような低強度なスロートレーニングが注目を集めました。

家トレが注目された外出自粛期間中は筋力の大小問わず幅広い人の間でHIIT(高強度インターバルトレーニング)がブームに。このメソッドは短時間で高強度に追い込むことで、運動効果に加えて、“運動した”感を得られることが流行した理由の一つです

依然としてこの達成感を求める人は多く、動作を素早く行う必要がある瞬発系トレーニングならば、それが叶います。ジャンプ動作が多く心肺機能が活性化されますし、ウェイトを活用すれば筋肉への負荷を自由に調整できます」(トレーナーの中野ジェームズ修一さん)

陸上競技や球技をルーティンで行う人以外にも、瞬発力を鍛えるメリットは少なからずある。

日常生活の動作も実は瞬発力を必要とするものが多いです。カラダをひねったり、動きを止める時にも瞬時に出力する。習慣的に行えば、あらゆる動きがスムーズになります」(中野さん)

実践するには動的ストレッチや他の運動をある程度行ってから始めると安全。ウェイトを扱う場合も、スピーディに動ける範囲で重量を見極め、次第に負荷を高めていくべし。

瞬発系トレーニングの例

スパイクターン

スパイクターン

ケトルベルを用意。両手で持って腕を伸ばし、両足を肩幅程度に開く。少しかがんでからその場でジャンプし、ケトルベルを反動に使い180度回って着地。間を空けず、スタート位置に戻るよう再びジャンプして1往復。10往復×3セット。

ニーアップジャンプ

ニーアップジャンプ

踏み台を用意。または低めの段差を利用。台に片足を乗せ、反対の足を下に配置。そこから一気に下側の脚を引き上げる。この時、上げた膝を胸に引きつけるように意識。元の姿勢に戻り、反復。左右各10回×3セット。

トレンド予測⑥ 自宅トレにバイクマシン

予測した人:中野さん、岡部さん

家にトレーニングマシンを置くのは“マニア”だけ。そんな時代はもう終わり?

「海外ではここ2年ほど家庭用のバイクマシンがヒット。今後はさまざまな活用方法やプログラムが提供されるようになるのでは」(中野さん)

やってみたい!! それでも避けては通れないのが“置き場所”問題。

「導入しやすいモデルが今後増えるのではないかと考えています。現状日本では販売されていませんが、〈アディダス〉が手がけたバイクマシンが海外で人気。電源不要の自家発電式でコンパクト、Bluetooth接続可能で大型スピーカーを搭載した画期的なモデル。トレッドミルと違い音も気にならず、理想を形にしたような逸品です(笑)」(岡部さん)

アディダスバイク
アディダスバイク

昨年12月開催の業界向けスポーツ・健康産業総合展示『SPORTEC』で注目を集めた《ADIDAS HOME-USE UPRIGHT BIKE C-21》。24段階から強度調整可、専用プログラムも搭載。奥行き107×幅57×高さ147cmと置きやすいサイズ。

トレンド予測⑦ 音声フィットネス

予測した人:齊藤さん、中野さん

運動する時に動画を再生する人は多いはず。ただ実際、カラダを動かすのと動画を見るのを同時に行うのは気忙しい。でも何らかのガイドは必要…そのモヤモヤを解消するのが音声。

「アメリカで“何かしながら”起動するのは『Podcast』が今主流。音楽はもちろんフィットネス系チャンネルも増えています」(中野さん)

トレーニー向きの専用アプリも。

「アプリの『Beatfit』はいろんなフィットネスの音声ガイダンスがあり、ウォーキングモードは散歩に重宝。また睡眠やヨガなどリラックス系のモードは視覚情報がない音声の方が自律神経の切り替えもスムーズで効率的です」(齊藤さん)

Beatfit
Beatfit

筋トレや瞑想など12モード、700以上のフィットネスクラスの音声ガイド×ヒットソングを聴き放題。クラスはいずれもトレーナー監修で実践的。iOSAndroid対応。月額1,480円(最初の30日間は無料)。

トレンド予測⑧ グミサプリメント

予測した人:中野さん

食事だけでは不足しがちな栄養素を手軽にチャージできるサプリメントは便利だ。ただし味気なさは否めず、いつしか摂るのもサボりがちに。そんな“あるある”を脱する救世主となる可能性を秘めるのがグミサプリメント

「今から3年ほど前、アメリカ・ロサンゼルスを訪ねた時にサプリメント専門店の売り場を見ると、グミのサプリメントが急増していたのが印象的でした。

グミならばサプリメントの錠剤の飲み込みにくさも解消されますし、おやつを食べる感覚でつまめる。実際、日本のコンビニやスーパーでも栄養価をパッケージに目立つように記した栄養機能食品のグミの種類が増えてきました。今後さらに充実しそうです」(中野さん)

手を汚さず食べられる点で作業中にも最適。口淋しい時はガムでなく、グミサプリメントが今後の主流に?

《サプリdeグミ 鉄+葉酸+亜鉛》
《サプリdeグミ 鉄+葉酸+亜鉛》

1日2粒で鉄10mg、葉酸100㎍、亜鉛5mgを摂れる。グレープ味。7日分248円。WEBサイト

《UHAグミサプリ ビタミンC》
《UHAグミサプリ ビタミンC》

1日2粒でビタミンC500mgを摂れる。レモン味。20日分518円。WEBサイト

国産マカ使用の《グミ×サプリ マカ&亜鉛》
国産マカ使用の《グミ×サプリ マカ&亜鉛》

パッションフルーツ風味。1日5粒で亜鉛8mgを摂れる。40g(10〜13粒入り)198円(編集部調べ)。WEBサイト

番外編・注目の人|4代目バチェラーはパーソナルジム&〈ミラーフィット〉経営者!

黄皓(こう・こう)さん

黄皓(こう・こう)/1986年生まれ。中国・長沙市出身。16歳の頃に来日。早稲田大学卒業後、大手総合商社に勤務。2020年には〈ミラーフィット〉を創業、代表取締役を務める。パーソナルトレーニング・エステ通い放題のサロン〈KARADA BESTA〉も経営。

予測した人:西川さん、橋本さん

『アマゾンプライムビデオ』で配信中の『バチェラー・ジャパン シーズン4』の“主役”となった黄皓さん、実はフィットネス界の有名人。若手実業家2名が彼の名を挙げた。その素性や信念を、本人に直撃取材。事業を始めたのは6年前のこと。

「前職でメキシコ駐在中に父が病気になり、健康は現金で買えないからこそ投資して蓄積すべきだと痛感。また僕は現地でうっかり激太りし帰国後パーソナルジムで減量。この経験からフィットネスの魅力を確信し事業を始めました」(黄皓さん)

パーソナルトレーニング・エステサロン〈KARADA BESTA〉を起業。さらにコロナ禍になり早々に創業した〈ミラーフィット〉では鏡デバイス使用のオンライントレーニングを提供し、話題に。自身もジムに行く時間がない日はミラーフィットで鍛錬する。

《ミラーフィット》

鏡デバイスを通してライブやオンデマンド配信でオンライントレーニングができる《ミラーフィット》。「運動×エンターテインメント/コミュニケーションを実現したいです」。

「今日より明日、35歳の今より40歳の方がカッコいい。そんな自分でいたいです。なりたい自分になるための適正な努力と“貯筋”をして、今の自分を好きだと思える状態こそカッコいいと思う。そんな実績を多くの方に積んでもらえるような仕組みを作れたらなと」(黄皓さん)

番外編・注目の人|よしもと〈若手マッチョ部〉が本格始動!

よしもと〈若手マッチョ部〉のメンバー

左からノリ(バビロン)、太田隆司(いぬ)、にしだっくす、リボルバー・ヘッド、YUTARO(カントリーテール)、松本勇馬(スカイサーキット)。2020年、20代・30代のマッチョで結成。吉本興業所属の芸人トレーナーの指導が自慢の〈クリスタルジム〉の主要スタッフ。ネタを楽しめるインスタは@yoshimoto_macho。活動情報を確認できるツイッターは@machobu_

予測した人:野田さん

野田クリスタルさんが愛情たっぷりに推す6人組。

「〈ヨシモト∞ホール〉でのライブの人気ランキングではめっちゃ下らしい。きっと筋トレしすぎてお笑いできてないんですよ。そこがかわいい」(野田さん)

若手マッチョ部部長のにしだっくすさんに発足した経緯を聞いた。

昨年開催のJBBFメンズフィジーク石川大会で金メダル、ボディビル湘南大会で銀メダルを獲得したにしだっくす部長

昨年開催のJBBFメンズフィジーク石川大会で金メダル、ボディビル湘南大会で銀メダルを獲得したにしだっくす部長。「今年のボディコンテスト? もちろん出ます(真顔)」。

若手でブイブイ言わせたろうと思いまして。どんな運動もやる“ユーティリティマッチョ”太田、ゴリマッチョな漢ことノリ、スタイリッシュなマッチョの松本、爆発的な筋力が持ち味のYUTARO、静かなる闘志がたぎるリボルバー・ヘッドで結成。

今の活動のメインは野田さんが主宰する〈クリスタルジム〉での指導。先日はオフ期間なのでピザ片手に皆で指導論を交わしました。芸人とトレーナーの二軸でバランスよく活動したい。そのバランスが崩れるとストレスホルモンことコルチゾールが出て筋分解が進むのでバランス重視!

目標は深夜か早朝に冠番組を持つこと。マッチョなゲストと一緒に筋トレしたいです!!」

取材・文/門上奈央 撮影/角戸菜摘 イラストレーション/泰間敬視(77ページ)、うえむらのぶこ(79ページ)

初出『Tarzan』No.825・2022年1月4日発売

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