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スポーツも日常生活も快適になる
着圧設計のタイツは、ランナーやハイカーには身近な存在。走るとき、歩くときに生じる筋肉のブレを少なくし、脚の負担を軽減。さらにパワーロスを抑えてくれる。もちろんその効果はウォーキングをする際も同じ。関節に不安がある、脚力に自信がないという人は積極的に利用したい。
そして《コンプレッションロングタイツ》と《コンプレッションカーフスリーブ》は、一般医療機器「弾性ストッキング」。足首からふくらはぎ、タイツは腿にかけても徐々に圧力を変え、その圧力で脚から上半身へと血流を持ち上げる筋ポンプ運動をサポート。
血行促進効果により、スポーツ後のリカバリーや、むくみの軽減、日常生活のコンディション維持をサポートしてくれる。
Compression Calf Sleeves
一般医療機器「弾性ストッキング」にあたる段階着圧設計を採用。コンプレッションによる血行促進効果で、カラダを良好なコンディションに導く。締めつけ感が少なく、長時間の着用も快適。脇接ぎ部分は無縫製のオーバーラップ仕様、穿き口には肌に優しく、汗処理もしやすいメッシュゴムを採用。
Compression Long Tights
一般医療機器「弾性ストッキング」にあたる段階着圧設計を採用。血行促進効果で、リカバリーやコンディション維持をサポート。脇接ぎ部分は無縫製のオーバーラップ仕様、ウェスト部分は肌に優しくフィットし、ズレにくいメッシュゴム。ずり落ちを軽減するため取り外しが可能なドローコードも備えている。
3年ぶりのリニューアルに込めた思いを、機能が生まれる場所で聞く
〈ゴールドウイン〉の《コンプレッションロングタイツ》と《コンプレッションカーフスリーブ》が、3年ぶりにリニューアル。従来の《インスピレーションロングタイツ》および《インスピレーションカーフスリーブ》が、大きくアップデートされたことから、このタイミングで商品名も一新された。
小林佑哉さん
教えてくれた人
●こばやし・ゆうや ゴールドウイン事業部MD。《コンプレッションロングタイツ》と《コンプレッションカーフスリーブ》の商品開発を担当。趣味のトレラン、登山時に自らテストも行った。
無縫製仕様になり肌面がより滑らかに
最も大きなリニューアルポイントは、脇接ぎ部分が無縫製仕様になり肌面の当たりが今まで以上に滑らかになったことだろう。
従来モデルも縫い目に特殊なテープを貼り、肌面をフラットに仕上げるスマートシーム加工によって縫い目のスレやアタリを抑えていたが、ニューモデルでは、オーバーラップ接着という新技術を採用した。
糸をまったく使わない完全無縫製のため、タイツを穿くと縫い目の跡が残る、縫い目のスレで痛みを感じるという敏感肌の人にも効果が期待できると考えられる。
「縫い糸がないことによってフラットな肌当たりになると同時に、密閉感が高まり、従来のタイツよりもさらに脚にフィットするようになりました。スマートシームでは縫い目の厚みが1.52mmだったのですが、オーバーラップ接着の接着代の厚みは1.15mm。
20%以上フラットに近づいたことになります。私たちが理想としているのは着用していることを感じさせないタイツなので、その最終形により近づけたのではないかと思います」と商品開発を担当した小林佑哉さんは言う。
環境配慮のためにリサイクル素材を採用
《コンプレッションロングタイツ》と《コンプレッションカーフスリーブ》のメイン素材はナイロン。ナイロンは肌馴染みが良く、しっとりとした心地よい肌触りが魅力なのだが、今回のリニューアルでナイロンが一部リサイクル素材に変更された。
ゴールドウイン社では、環境負荷軽減のために「GREEN IS GOOD」という、GREEN MATERIAL(環境への負担を抑える素材の選択)、GREEN CYCLE(使用後の製品を回収し再生する)、GREEN MIND(長く使ってもらう製品作り)の3つをキーワードにしたプログラムに取り組んでいる。
リサイクル素材の採用は、より良い未来のための選択なのだ。
肌当たりを滑らかにし、フィット性を向上するためにオーバーラップ接着を採用。そして環境負荷の軽減のための素材変更。この2つが大きな改良点となるが、もちろんそのために運動性能や耐久性が犠牲にされているわけではない。
富山県にある開発拠点〈ゴールドウイン テック・ラボ〉で先進技術を駆使したテストが繰り返され、より良い製品へと進化を遂げた。
「通常のナイロンとリサイクルナイロンで強度が違ったりはしないのですが、テストをしてみると微妙な伸度の差があり、旧モデルと同様の設計で作ると同じものにはなりませんでした。
また、縫製仕様からオーバーラップ接着に変えたことで強度が落ちてしまったら、リニューアルの意味がないので、その部分も慎重にテストを重ねました。最終的には染色や編み立てを微調整し、パターンも変更。伸縮性や強度を保ちながら、より脚の動きを妨げにくいものにアップデートしています」
日本人の脚にフィット。メイド・イン・ジャパン
これはリニューアルポイントではないが、日本人の脚にフィットする設計であることも《コンプレッションロングタイツ》と《コンプレッションカーフスリーブ》の特徴だ。
段階着圧を設計するための試験機で用いられる脚型は日本人のデータをベースにしたもの。欧米人と比較すると日本人は足首が細いため、どんな脚型を使っているかは、フィット感に大きく関わってくるという。もちろん男女で別設計だ。
そして従来モデルに引き続き、メイド・イン・ジャパンなのも嬉しい点。編み立ては富山、染色は群馬、接着は長崎で行われている。もちろん一般医療機器「弾性ストッキング」として届け出されているのも大きな魅力。
一般医療機器とは、構造や効能、性能が明確に示されるもので、「疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること」、または「身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすこと」のどちらかの目的に該当し、かつ政令で定められたもの。簡単に言えば、効果に裏付けがあるということだ。
一般医療機器には製造だけでなく、管理にも特別なルールが課せられるが、それだけ機能を信頼できるプロダクトだといえる。
リニューアルした商品が登場したばかりだが、〈ゴールドウイン テック・ラボ〉では、次世代商品の開発に向けたテストと研究が既にスタートしている。理想を目指し、歩みを止めることなく挑戦し続ける姿勢が、〈ゴールドウイン〉のタイツが高機能である理由なのだろう。
リペアをして長く穿ける。これも機能のひとつ
〈ゴールドウイン〉のタイツやカーフスリーブは、無償でリペアを受け付けている。富山のリペアセンターで行われ、たとえば開いた穴を塞ぐのにも同じ生地が使われるので、機能が大きく損なわれることはない。
GREEN MIND(長く使ってもらう製品作り)を具体化したサービスといえる。転倒などのトラブルで穴が開くことを気にせず、スポーツ時、アウトドアシーンで思い切り使うことができるのはユーザーにとって嬉しいポイント。
INFORMATION
ゴールドウインカスタマーサービスセンター
TEL:0120-307-560