北欧生まれの新トレーニング、使うのは…杖?
世界中からフィットネスの最新事情を集めた「WORLD FITNESS NEWS」、今回はフィンランドで誕生したトレーニングメソッドについての話題をお伝えします。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.840・2022年8月25日発売
一本の杖と肉体で行うトレーニング?
コロナ禍でフィットネスジム業界が苦境に立った2020年に、フィンランドのタンペレで誕生したトレーニングメソッド「ムーブメントスティック」。
突起付きラバーボールに挟まれた一本のスティックを使って行う、非常にシンプルなこちらのエクササイズは、誰もが楽しみながら簡単に効果を実感できると評価を得ている。
スティックは硬いスチール製。
写真のように体重をかけてグッと押せば体幹に負荷がかかり、剛性を利用すればスクワットなど、アレンジ次第でトレーニングの幅が広がっていく。両端に付いたラバーボールを巧みに使えば、ストレッチも楽々。
発案者はコーチ歴30年のマルッティ・ナッパリ氏。「マシンの数やジムの広さではなく肉体の使い方にこそ新メソッドの引き出しはある」と言うように、一本の杖は新しい潮流を生み出しそうだ。
Reporter
UTANO YOSHIKO/ヘルシンキ在住歴17年。TVの撮影帯同を中心に活動。オフィスへの往復20kmサイクリングが毎日の小さな癒やし。YouTubeチャンネル『北欧さんぽ』更新中。